士別れて三日 なれば刮目して相待すべし

士別れて三日 なれば刮目して相待すべし(三国志演義

呉の呂蒙に関するエピソードで出てくる言葉だったかな.



仕事ができるなぁと思わせる人間ってのは,会う度に新しい情報や,何かしらの成長を見せつけてくるものであり,とにかく成長のスピードが早いのが特徴.

それは業務内容や資料とか,論文とか,そうしたお堅いものだけじゃなくて,その人の身の回りに関わることとか,趣味とか,,,,なんでもそう.



あれ? この前始めたばっかりっていってなかったっけ? もうそんなに上達してるの? 的な.

CMでみる1UPというフレーズに置き換えると解りやすいか.



ただ,問題なのは「実体験」だけで成長スピードを早めることは困難だということ.

もちろん人生には大きな転機や,僅かな時間でとんでもない苦労や,変化を強いられるときもあろうが,それが毎年,毎月,毎週のように襲ってくることは希だろう.



にも関わらず,やはり成長速度が早い人がいると感じるのはなぜか.

その要因の一つは「読書量」であろうと思う.



たとえば,何かしらの趣味を始める.

とたん,その趣味に関する本をかたっぱしから読み込む.



新しい授業を担当する.

関連書籍を片っ端から漁る.



新しい研究テーマに取り組む.

キーワードがひっかかる先行研究はとりあえず全て手に入れる.



そんな取り組みをしている人は,やはり成長が早いと感じる.



陸上やるのも一緒.実体験だけで進むのは牛歩のごとし.

図書館にいけば,タダで情報が手に入る.



今はAmazonなるものがあり,下手したら書店に買いに行くよりも早く手に入る場合もある.



今日から後期のガイダンス授業がスタート.

2ヶ月弱の休み期間,大きく成長してきたのか,停滞しているのか.

学生の顔を見るのが楽しみである.