どうやって強くなったかも大事.それは数字以上に将来の宝になる.
「知っている」だけではだめだ.
「理解している」へと昇華させる.
そのためには「説明できる」が必要.
北海道網走.オホーツク地区出身の武大生7名が,地元への恩返しのために「IBUクリニック」を地元で実施した.
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こうしたクリニックは先方からの依頼であったり,教員からのアイデアであったり,何かしら外部からのキッカケがあって開催されることが多いが,このオホーツク陸上教室は,純粋に学生からのアイデアで生まれ,実現したものだ(実は昨年から行っている).
これは大変なことだと思う.
アイデアを出し,企画し,実現のためにクリアしなければいけない問題を洗い出し,壁を乗り越えて実現させる.
彼らは陸上競技部での活動を通して,こうした能力を磨いてきた.
もちろん,開催に至るまでのマネジメントだけでなく,講習内容についても同様.
リーダーの金子は,大学時代,大学院時代とMNBの授業を必死に受け,聴講し,ゼミを通して,部活動を通してあらゆることを吸収し,応用している.講義,実習内容から十分過ぎるほどの成長の証が見て取れる.
まさに,元々出来ていたことを知識として整理し,理解し,他人に説明できるレベルにまで落とし込むことができた証拠だ.
我々体育界における教育者はこうした学生を育てなければならない.
オリンピック選手を育てる,インカレチャンピオンを育てることだけが部活動ではない.教育ではない.
競技力は本当に大事.だって選手が一番欲しいのは結果だもんな.
でもどうやって強くなったかも大事.それは数字以上に将来の宝になる.
「過程が大切」といってしまうと結果の重要性が薄れてしまうような気持ちになるので,敢えてそのようには表現しない.
ちなみに金子は武大陸上部,走幅跳で歴代3位(7m61)の記録保持者.
結果も出しているのだよ.諸君.