トレーニング上級者ほどバーベルの重量を軽くできる

レーニングが上手になるほど,というか上手な人ほど,バーベルの重量を軽くできる.逆説的のように感じるかもしれないが,事実です.

一般的に初級者がトレーニングを開始すると,たとえばスクワットを始めると挙上できる重量はどんどん重くなります.筋が鍛えられて大きな力を発揮できるようになると,従来の重さでは筋肉に対する負荷が相対的に低下するからです.よって,今まで以上の負荷が必要となり,バーベルの重量も重くなる.

これを続けていくと,どんどん扱える重量が重くなるので,うれしくなっちゃってwwwwww
いつしか,重いバーベルを挙上することが目的となり,本来の目的から逸脱してしまう.



競技者あるあるですね.



で,何か違うなと.センスある人は思い直して,大切なのは身体にかかる負荷だと気づく.
スクワットやるにも,ターゲットマッスルを明確にし,できるだけフルレンジで「筋が強くなるのに最も効率良い負荷(←ココ重要)」をかけられるような工夫をする.



レーニングにとって重要なのは重さじゃないんです.
言い方を変えれば「しかたなく重い重量を扱わざるを得ない」だけであって,できるならばより軽い重量でしっかり負荷をかけたほうが,手っ取り早いし効率良いのです.
・・・準備や片付けの手間はぶけるしね.




レーニング上級者は軽い重量でも負荷を大きくできるから,わざわざ重い重量を扱う必要が無くなってくる...と考えます.


もちろん,限度はありますし,1RMでのトレーニングを否定しているわけではないんです.大きなメカニカルストレスを肉体にかけることも,時には必要でしょう.


ただ,闇雲に重い重りを挙上できることが偉いわけじゃないんですよ.それではたとえ競技力は高くとも「トレーニングの上級者」とはいえないんですよね.