教養を身につけるということは,他人の畑で食物を育てられるというこ
教養を身につけるということは,他人の畑で食物を育てられるということである.
他人の土俵で相撲をとる...とも言い換えられる.
私の授業では専門科目の授業内容以外に,教養(的)の話をすることが多い.
専門分野である体育・スポーツが得意なのは当然のことで,いざ社会にでて勝負を決めるのは,実は専門外の分野であったりするからだ.
MNBが尊敬する人物は数多くいるが,その誰もが「専門外」の話が極めて面白いのである.
専門外の仕事,趣味,なんでも良いが,お会いして話を聞く度に新鮮な気持ちにさせられ,「会って良かったなあ」という余韻を残してくれるものだ.
これは,その人の頭脳,つまりOSが一流なのである.
そしてそうした人ほど,趣味,専門外についても造詣を深めていることが多い.
そういう人と話をするのは本当に楽しい.
逆に,自身の専門分野における話しかできない人は,数回会えばお腹いっぱいになってしまう.それが決して悪いというわけではないが,やはり人としての浅さを感じてしまい,どうしても魅力的には映らない.
教養のあるなしとは,まさにそういうことだろう.