中心を起点にして動かす意識とは

ローカル筋とグローバル筋の話はどこかで書いたかな.リクマガ(2014年8月号.黄金の法則)か.

目に見える動作,いわゆる主動筋がグローバル筋で,グローバル筋が強く活動する際(場合によってはその直前から),体幹を固定し,もしくは目に見えないような微妙な調整を行い,身体の芯を作るのがローカル筋.

トップアスリートが身体の中心から動く,動かそうというイメージを持っているのは良く知られているが,それは決して本当に中心から動作を開始しようとしているだけではない.

実際に末端から動く際にも,その直前にローカル筋のような体幹支持機構が機能していることを無意識的に感じ取っている可能性が高いように思う.

つまり人間は常に中心から動く,動こうとしており,そうした通常は意識しえないような微妙な,繊細な動きを感知できるのがトップアスリートである...のではないかとふと感じた次第.



ここで重要なのが,そうした支持機構は,必ずしも,どの局面でも完璧に機能している訳では無いということ.得意な動作,そうでない動作ではもちろん異なるし,それがクセという言葉で表現されることもある.

さらにいえば外的環境や疲労などの内的環境の変化,そして精神状況の変化による影響も看過できない.



だからこそ,意識的にコントロールできるようにしておく必要がある.

結果,例え動作的には中心から動いていなくとも,中心を起点にして動かす意識をしておく.

動作開始の刹那,瞬間的に芯を,軸を,土台を作り出し,その動作を完璧に遂行する.



昨日,トイレの電気をつけようとした時,傷めている右肩が教えてくれました(笑