あなたの「心技体」.優先順位はどうなっていますか?

競技や体育の世界では,よく「心技体」という言葉が使われる.

対象となる競技者のレベルや目的,難度などにより,その優先順位というか,順番が変わることもある.


充実した心があってこそ,技に集中でき,結果として肉体も鍛えられる.

肉体を鍛えることで可能となる技があり,レベルがあがることで心も変化していく.


100人の指導者がいれば100通りの解釈があるかと.

そして,現時点のMNBが感じている優先順位は「心 技≒体」だ.



真摯な,一生懸命な心があってこそ,はじめて体力は増進されるし,技も身につくと思いたい.

もちろん,他人に強制的に「やらされている」場合でも,体力は向上するだろうけど,その度合いは極めて少ないと思う.

自分から望んで体力を強化する.

そんな意識があるからこそ,練習だけでなく,休養やケア,睡眠,食事にも気をつけるようになるはずだ.



そして「技≒体」としたのは,この二つは常にどちらかが先行するものではないという考えがあるからだ.


ある技術によって構築される体力もあるし,体力があるからこそ身につけられる技がある.


これは獲得しようとする技や体力によって順番は変化するだろうし,競技者のレベルによっても異なる.


例えば体操競技者の多くは,ボリュームある筋肉を有しているが,あれは筋肉をつけようとして,つまり体力を高めようとして獲得したものではなく,あくまで体操の技を練習する過程で搭載されていったものだ.

もちろんその反対もある.

強い踏み切りを可能とする筋力,瞬発力,バネを身につけたおかげで,対空時間が長くなり,空中フォームを磨く余裕がでてきたというのが良い例だ.



このように,技と体には優先順位をつけるのが困難だから,イコールとして結ばせてもらった.


しかし,最終的にどちらが後者に来るべきかというと,それはやはり競技パフォーマンスとして具現化される「技」であると思う.

だから,完全なイコール「=」ではなく,ほとんど等しいが完全に等しくはない「≒」を使わせてもらった.


あなたの「心技体」.優先順位はどうなっていますか?