3月11日 2016年

また3月11日がやってきました.

震災当時,MNBは千葉県のエアロビクスセンターで講習会をしていました.

当時のブログはコチラ


そこから数日のブログをみると,ことの重大さというか「状況をまだ十分に把握できていないな」という印象を受けます.それほど稚拙な内容であり,本音を言わせて頂けるならば削除したいとさえ思ってしまいました.

しかしながら,当時のブログにはMNBという記載はなく「国際武道大学陸上競技部監督 眞鍋芳明」という文字が使われています.

これは武大陸上部の監督である眞鍋からのメッセージであると明記している証拠です.

だからこそ,当時の思いを風化させないためにも,内容は残しておきます.




あれから5年.




いまだに仮設住宅暮らしの方々もいらっしゃるとのこと.

返る家さえなく,我々が心の拠り所としている「地元」や「実家」と呼べる場所に戻ることが出来ない方々もいらっしゃる.

新聞には「思い出せ」ではなく「忘れることなどない」という言葉が踊ります.




再度,震災当時のブログを読み返しながら,3月20日「国武大陸上部の判断」というブログが目にとまります.



監督として陸上部を預かる自身においても,当然ながら経験したことのない事態であり,何が正解かもわかりません.それでも監督としての決断を出さねばなりませんでした.



そして出した結論は

「帰るものには帰るための支援を」

「残って練習をするというならばそのための支援を」

というものでした.



当時のブログにも書いてありますが,学生の親御さんからお叱りを受けたこともありましたし,批判も受けたこともありました

大学の陸上競技部で250人を超える組織の監督として,考えるだけ考えての結論であったことに対して,今から何か評価をするつもりはありませんし,今でも同じ結論に至るのかもしれません.



それでも,間違いなくいえるのは「我々は経験してきた」ということです.

もちろん,その経験の中身は異なります.




震災から5年を数える今日.

また,あの日の行動を思い浮かべながら経験を積み重ね,反省を重ていこうと思います.




震災で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げ,今なお,被災されている皆様に心よりお見舞い申し上げます.