オーラ

オーラという言葉がある.

雰囲気や,風格という言葉に置き換えてもよいか?



よく,一流選手には「オーラ」が感じる.というように表現されるのだが,これはいったい何だろうか?

Wikipediaなんかをみると以下のように書いてある.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9
オーラ(aura) とは、人体から発散される霊的なエネルギーのこと[1]。転じて、ある人物や物体が発する、一種の独得な霊的な雰囲気も指す[1]。
「息」を意味するギリシア語「アウラー (αύρα / aura)」に由来し、英語としてはやや文語的な表現である。 漢字表記では「奥拉」となる。


だが,ここでいうのは決して「霊的」になんちゃかんちゃらの話ではない.


たとえば,身体の中心から動かす感覚.

身体の中心には大きな筋が存在し,より大きな力を長時間発揮することができる.

しかし,身体の末端と比較して操作性が大きく低下しているため,意識して使おうとしない限り,思い通りにコントロールすることは難しい.



身体の中心をコントロールできれば一流というわけではないだろうが,一流選手に共通して認められる所作には,こうした中心から動かす意識が見て取れることが多い.
多分,それは気のせいではない.

そしてそれは,その種目に適応した動き方,動かしかた,ポジショニングをとるので,その種目の一流選手はみな同じような所作が表れる.

我々は,そうした一流ならでは所作を「オーラ」として感じているのではないかと考える.



例えば一流の投擲競技者に感じられる「どっしりとした安定感」だったり,トップジャンパーに認められる「踵離れの早さ」だったり.

それらは決して意識した動きだけで表現されるものではなく,体格や柔軟性,それこそアキレス腱の硬さや長さなど,本当に様々なものが影響しあって結果的に校正される所作ではあるのだけど.

それでも,我々同じ人類が,特定の種目で一定以上の成績をあげようとすれば,自ずと所作は一点に絞られていくのではないだろうか.



なんてことを十種競技世界記録保持者,そして本学の日本チャンピオンをみながら考えていた.