歴史を学ぶ=価値ある明日を掴む
歴史がキライだった.
中学,高校と国語や英語は比較的得意,数学も問題ない.
でも,日本史,世界史だけは本当に苦手だった.
「年号って何!?」「なんで過ぎたことを覚える必要があるの!?」と,歴史の成績が悪い学友達と真顔で語っていた.
でも違った.
歴史とは言うまでもない過去である.
そして,過去を知るということは「ものさしを作る」ということに繋がる.
歴史というと少々大きくなってしまうので,例えば自身の過去を思い出してほしい.
何かやらなければならない事がある.でも,それは絶対にやらなきゃいけない事じゃなくで,どちらかというと早めにやっておいたほうが良い事だとする.
だから,今からやるのはちょっと面倒くさい.そして気づいたら「やってない」.後で「あ〜あ,やっておけば良かった」と少々後悔する.
そんな過去は誰にもあるかと.
そして現在.同様の状況を迎えたとする.
そんな時に自分の過去を思い出す.こういう時は,いつも「後でやればいいや」とほっておいた.その結果,いつも「やらなかった」.そして「後悔した」.
よし,今回は逆のことをやってみよう.「今でしょ!」と.
自分はこうやって失敗してきた.こうやって成功した.
過去を知り,思い出し,学ぶからこそ選択肢ができ,ものさしが出来る.
歴史を学ぶとは「他者の過去」から学ぶということである.
あの時,あの状況.あの人はどのような決断をし,その結果どうなったか.
日本の歴史なんて大きな過去は自分に置き換えにくい.
だからまず自分が所属している組織の過去を知ってみてはどうか.
創立時の思いとは?
歩んできた道とは?
転機にどのような行動をとっていたのか.その結果,どうなったのか.
人間といのは不思議なもので,対象物,対象者の過去を知ると,それを捨てておけなくなるようだ.
自然に自分の過去と照らし合わせ,その思いは自身の行動に影響を与える.
過去を知ることで,現在(いま)の重みが増す.行動に重みがあるということは,それだけ意味があるということだ.
意味のある行動,理のある行動というものは,望むべく結果を生みやすい.
とどのつまり,歴史を学ぶということは,価値ある明日を手に入れるヒントを掴むということだ.
あ〜あ.中学生の時に気づいていたらなぁ....