負けたときこそ,正々堂々と自分の記録を正直に伝える勇気を
自己ベストは? と聞かれると,すぐに記録を答える選手は少なく無い.
でも,今期の自己ワーストは?と聞かれると,すぐに答えられる選手は少ない.
良い結果が出たときだけ,前にでる選手やコーチは多い.
逆に,思ったような結果が出なかったとき,その記録を正確に言える選手は少ない.
悔しさや,忘れたい気持ちは分かる.
でも,俺たちは勝つためだけに陸上競技をやっているわけじゃないんだ.
だから,負けたときこそ,正々堂々と自分の記録を正直に伝える勇気をもたなければならない.
いいじゃないか.今はダメだって.
頼むから「追い風参考なら〜〜〜でした」とか「練習では〜〜〜でした」というセリフを最初に吐くような選手にならないで欲しい.
手前味噌だが,今日の松坂幸和のブログは感動した.
武大跳躍ブロックの日本ジュニア連続入賞をかけて挑んだホープが,ビリの結果で終わった.
そのブログの冒頭には,同じく大学を背負って戦っている箱根駅伝予選会の選手,そしてその補助員にむけた言葉で始まった.
そして最後にはわざわざ現地まで試合を見に来てくれた主将・山田真也へのお礼,金子コーチのお礼,応援してくれている仲間へのお礼で締めくくられている.
松坂のことを知らない方は,彼のやや斜に構えた姿勢から,ちょっと敬遠するような気持ちを抱くかもしれない(笑
けれども,大学入学前から彼のことを知っていて,相談にのっていた私達コーチングスタッフからすると,彼がどれだけ日本ジュニア選手権に懸けていたをしっている私達からすると,惨敗で終わってしまった彼の大変に悔しい気持ちはわかるつもりだ.
にも関わらず,ああしたブログをかけるのは,1年生ながらも陸上競技をやることの意味を分かっているからだと感じる.
監督として嬉しい限りだ.
あ,いや,結果はダメだけどね(笑
PS
ちなみに,本日秩父宮賜杯 第53回実業団・学生対抗陸上競技大会に出場していた2年生,増野(110mH)は13.71で3位,長雄(HT,副主将)も6本投げたとのこと.
増野の前を走ったのは日本チャンピオンの矢澤,国体チャンピオンの古川. ウチのホープは将来性しかないな.来年こそチャンピオンだ.
そして箱根予選会は目標の11時間切りを果たせなかった.
勝負を見届けることができなかった監督として,申し訳ない気持ちともに,この悔しさを後輩達が晴らしてくれることを祈る.頑張れ.