【関東新人】イベント・試合の中止判断

すでにTwitterなどで話題となっているが,第24回関東新人学生陸上競技選手権大会 兼 関東学生リレー競技会(通称関東新人)の2日目が主催者側の判断により中止となった.

http://www.kgrr.org/event/2013/kgrr/24_sinjin/24_canceled_0915.pdf



試合やイベントの中止判断,特に天候がその原因となると,その判断は大変に難しい.

落雷などがその典型例だ.



1996年8月に悲劇があった.

高校生のサッカー大会.

台風の影響により,断続的な雨,遠くに落雷の音も聞こえる状況.

15時15分に雷注意報が発令.

16時30分に試合が開始.

16時35分にピカッと光った後,青年が倒れていた.

16時35分に救急車が到着.

16時50分,心肺回復し,17時過ぎに呼吸再開.

青年は視力喪失,両下肢機能の全廃,両上肢機能の著しい障害を負う.

2008年9月17日 ○○高裁差し戻しし審 原告勝訴.損害賠償約3億円,家族への慰謝料700万円.
「ある程度の予見が可能であり,かつ回避義務が学校,大会にある」




ここまで重篤な悲劇でなくとも,主催者側の判断遅れによる悲劇は枚挙にいとまがない.

スポーツイベント,個人でのゴルフラウンド,有名歌手のコンサート....



せっかく集まってくれたのに,,,お金を払っているのに,,,この日の為に何ヶ月も準備してきたのに,,,このくらいの天気ならば俺たちはできる,,,

イベントに参加している観客,選手,関係各位,主催者.さまざまな意見,考え,思いに苦悩しなければならない.



特に天候については明確な基準を設定しにくく,多分に主観的要素が加わる.

そして,主催者側は被害の拡大を防ぐために今すぐ中止するべきか,ギリギリまで待つべきか,棄権を承知で続行すべきか.代替案を提示できるのか.予測できたのか.



いずれにせよ,中止というのは苦渋の決断のはずだ.

様々な思いを断ち切る覚悟が主催者側にも求められる.



2週間後には武大選手権がある.10月末には大学対校混成がある.

久しぶりの武大主催の競技会だ.

台風による荒天はまだまだ起きる可能性がある.

異常気象は夏の問題だけではないかもしれない.

主催者として再度気を引き締めなければと思う.