インターハイ地区予選 毎年地区を渡り歩いて感じること

今年もインターハイ地区予選がスタートしていますね.

桐生君,潮崎君の高校記録を筆頭に「えぇ〜〜! マジで!!」と表される,高校生のど派手な活躍はいつ見ても素晴らしいものです.

けれども,武大に就任してから毎年のように北は北海道,南は...近畿(すいません.それより南はどうしても日程が合わず・・・)を回って感じるのは,当然のことながら気候条件の差.

日本は縦に長い国で有るからして,同じ時期に試合をすると,どうしても気候の差が生じてしまう.

いつだったか,近畿や東海大会では汗だくで脱水症状手前まで追い込まれたのが,北海道ではコートがなければ寒くて観戦できないという年もあった.



情報量やライバルの多い地区では,当然ながらレベルも高くなりやすい.その分,地区予選を突破するのが困難となり,練習方法や調整などにノウハウのある伝統校・強豪校が勝ち上がりやすいということもあるのかもしれない.今年の近畿地区予選は,桐生君を追いかけるメディアが凄く,すくなからず他の高校生にもいろいろな刺激となっていたように感じる.

その一方で,情報量が少ない地域や,北海道のように6月ですら寒くて仕方がない地域からすれば,そもそも試合当日の環境条件よりも,そこに至るまでに暖かくて十分にスプリント練習ができる日が何日あったか数えられる程度しかない場合,どうやっても仕上がってこないというハンデがある.




いや,地域の差を述べてどうこう言うつもりではない.

インターハイ本戦へ向けた仕上げ方や,ハイレベルな戦いの勝ち上がり方,厳しい環境条件を乗り越える力の育て方.

そういったものに直に触れることができて嬉しいのだ.

高校生を見に行く試合でありながら,自分が大いに勉強させてもらっている.

やはり,スポーツは生でみないと駄目だ.