体育人ならば練習の空気を読む努力を!
昨日のタイトルではないが,今度は非常に悲しい出来事があった.
授業が終了し,部活の時間中.
新入部員は全員で新入生メニューを実施中.
他の上級生は,週末の岩壁杯(7大学対校戦)に,そして関東インカレ最終選考へ向けて,冬期練習で培った努力を形にするべく頑張っている.
グラウンドは非常に活気があり,かつピリピリとした良い雰囲気で動いている.
チームが一丸となって戦うための理想的な状態にある.
そこに一人の部外者.しかも上級生だ.
我々現場責任者,監督,コーチに何の挨拶もなく,勝手に聖域にドカドカと来て,あろうことか写真判定室(部室のようなイメージ)にまで入り,「○○○○さんいませんか?」と.
どうやら陸上部と思われる新入生を捜しに来た模様.
おかしくないか?
何か用事があれば,現場の責任者に話を通すべきだろう.
しかも,その責任者は目の前にいるというのに.
ましてや,シーズンインしたばかりの非常に重要な時期.
声をかけられた周囲の学生は練習をストップさせ,または他の学生への対応(マネージャー業務やトレーナー業務)をストップさせ,その「○○○○さん」を探さざるを得ない.
せっかく構築しているチームの雰囲気を壊す行動.
まったく事情がわかっていない新入生ならともかく,体育人としての心構えや行動を学んできているはずの上級生がとる行動ではない.
あまりにも目にあまる行動なので,呼び止めて叱責したものの,どうやら意味がわかってない様子.
我々コーチングスタッフが,どれだけの思いで,どれだけの覚悟の積み重ねで練習の雰囲気を作ってきたのか,完全に無視されていることが悲しくて仕方ない.同じ体育人として本当に悲しい.
その直後に会議を控えていたため,その学生に十分に理由を説明することができなかったことが悔やまれる.