リーダーシップ論

国際武道大学学友会リーダースキャンプ

大学からの依頼で「リーダーシップ論」なるものを担当,講義させて頂いた.

MNBにリーダーシップがあるかどうかはさておき,実は「リーダーシップ」について講義する機会は少なくない.

企業,大学,クラブチーム...いくつかの組織に対して,偉そうに講義・講演させて頂いてきた.

その資料をまとめ,本学に適したものにブラッシュアップしなおして講義させて頂いた.



1.リーダーとは何か.

リーダーとはフォロワーがあってこそ.

この動画をみてほしい.

非常に有名な動画であり,社会現象,ムーブメントというのはどういった流れで生じるのかが克明に見て取ることができる.

最初はお馬鹿な陽気者.

動機は単純? 楽しく目立ちたい?

そしてそれを支持する仲間が誕生.

この瞬間に,彼はリーダーとなる.

次に勇気ある二人目のフォロワー誕生.

マネをする方法が明らかとなる.



さらに人が集まる.時代の流れ・転換期だ.

もし,これが企業ならば,この瞬間までに集まった人達は,いわゆる会社の役員となるだろう.



ついにムーブメントへ.爆発的に仲間があつまる.

さっきまでの常識(はずかしくて仲間になれない)は非常識となり,踊らないで静観しているほうがバカ? となる.

という感じで,いくつかのリーダー像を示した.



2.自分自身をリードせよ

結構勘違いしがちなのだが,リーダーにとって一番重要なのは,まず自分自身をリードすること.

自ら目標を立て,律し,進んでいく.

パーソナリティの変化を自ら起こし,理想とする人間へ近づける.

こうした作業こそが自分自身をリードするということであり,リーダーになるための第一歩だ.

パーフェクトマイルに始まり,「終わり」で終わる.

ここで詳しく述べるには時間も容量も足りない.



3.納得の形成

リーダーとして皆を率いる,鼓舞するためには「納得させる」ことが重要.

踊る男,壇蜜さん,マリリンモンローさん,オバマ大統領などを例にとって説明.

そして,納得とは「理性と感情」がそろってはじめて生じる感情であると伝える.

言葉だけ立派で本人はダメダメ...では人はついてこないよな.

具体的な形成論については企業秘密.JOCなどから学んだことを披露した.



4.リーダーシップスタイル

最後,最も伝えたいことがリーダーシップの取り方.そのスタイルについて.

基本的にリーダーシップスタイルというのは4つに分類される.

指示的行動,つまり命令が「多い」か「少ない」か.

援助的行動,つまりアドバイスが「多い」か「少ない」か.

その組み合わせにより

S1 指示型

S2 コーチ型

S3 援助型

S4 委任型

に分類される.

これらは「どれが一番」というものではなく,対象・状況によって変化させることが必要となる.

こうした「状況対応型リーダーシップスタイル」を,組織のリーダーはとる必要があるというもの.

具体的な方法についてもやっぱり企業秘密.




250名を越す組織を率いるためには,MNB個人のちっぽけな人間性だけではダメなのだ.

リーダーとして,いや,最高のリーダーになるために勉強する.

その過程で得たことについて,少々紹介させて頂いた.



天才的な人は勉強などする必要はないだろう.

残念ながらMNBは天才ではない.

だから勉強する.学ぶ.そして消化したものを披露する.それが「大学教員」の役割だ.終わりはない.