外国人に最初に教える日本語

外国人,留学生でもなんでも良いが,とりあえず日本語を全く知らない人が,あなたに日本語を学ぶとして最初に教える日本語は何だろうか.


My name is Takeo.

Hello, Nancy!


じゃないんだよ.



MNBは「どうも」じゃないかと決めている.未だ教えたことは無いが....


どうも.

これほど日本的な言葉はないだろう.

だって,その一言の汎用性の高さといったら...

どうも(ありがとう)

どうも(すいません)

どうも(こんにちは)

どうも(..お店,やってる?)

どうも(ぐあいが悪い)


イントネーションとジェスチャーを加える,変えるだけでも,少なくともこれだけの意味は伝えることができる.上手くいけばもっとか.

日本語って,同じ言葉でも様々な意味があったり,文章でも最後までハッキリとした意味が分からなかったりするもの.

でも,どうもならその意味,少なくとも自分が思っていること,感じていることはイントネーションとジェスチャーで伝わるだろう.それも文章の頭で.

そして,なによりも日本語が持つ「曖昧さ」が強く反映されている言葉であり,断定を嫌う日本人の性格がよく読み取れる単語でもあると思っている.その分,相手の感情を読み取る努力を求める意味もあるし,言わなくても伝わる,伝わってほしいという,一種のわびさび的な美しさも感じ取れるのはMNBだけだろうか.

外国にいて,ふと考えてみました.