コーチの指導能力適性
よく,コーチの指導能力適性を表現するのに,○○人長という表現を使う.
5人長
10人長
100人長
1000人長
という感じ.
これは,何人を率いるのが上手いかという意味だ.
むろん,5人長よりも100人長が優れているということではない.
少人数を率いる,いわば少数精鋭のスペシャリストも居れば,大人数を率いることで真価を発揮する指導者もいる. と思う.
5人を率いて無敵な指導者というのは,個人毎に指導法を変化させられる,じっくりと1人の人間と向き合える指導者だろうし,100人を引きつけられる指導者とは,指導の内容というよりも,その理念や,体勢構築能力が優れている指導者だろう.
そしておそらく1000人を越える集団をなお統括できる指導者には,何かしらのカリスマ性が必要であるイメージがある.でも,その人が5人を率いて優れた成果をだせるのかというと,わからない.
これは監督とコーチの違いでもある.
特定の種目において非常に,極めて優れた指導能力を有する指導者がいる.
例えば,本学の39コーチなどがそうだ.110mHの指導に関しては突出した能力を持っている.
高校の指導者にも多い. 投擲に特化した指導者や,リレーに特化した指導者もいる.
その種目に求められる技術指導が優れていないと,そうした指導者にはなり得ない.
けれども,常に同じ種目で優れた成果を出すわけではないが,常に何かしらの種目で成果を出す指導者もいる.
これは完全にタイプの問題であって,5人長 vs 100人長の概念と同様だ.
逆に,大所帯の監督がハードルしかみれないというは,少々困ったものがある.
組織が大きくなればなるほど,仕事や役割は細分化する必要があり,向き不向き,長所と短所を組み合わせなければならないし,規律も必要だ.
そうしたことが得意な人間が100人長になればいい.
....オチがなくて申し訳ないが,こんな考え方もあると思う.