骨と靱帯でやりを投げはじめる
仕事が終わり,殆どの学生が帰ったあとの競技場でやりを投げる.
たまにね.
以前から気になっていた技術を試す.
自分で腕を積極的に振るのではなく,いわゆるCカーブをつくりながら,やりの下に潜り込みながら,体幹を回旋させる.
結果,自然と肘が前に引き出され,それが投げだしのキッカケとなる.
これまで,どちらかというとゼレズニーのような横回旋のイメージでなげていたものに,縦方向の起こし回転要素を加えてみた.
なんというか,自分で腕を振りはじめるのではなく,肩関節の可動限界を利用して上腕を前方へ引っ張り出す...感じ.
すると,やりが凄まじい勢い(MNBの体感ね)で,上空へ一気にワープするように飛んでいった.
その分,やりをコントロールするのが難しくなったが,多分,技術的にレベルアップしたのだろう.
久しぶりに新しい感覚を掴めた.気持ちよかった.
投げ終えた後に痛みを感じる部位も変わった.
いつも左脇腹や右肩甲骨下に衝撃を感じていたものが,全身に分散されるように.
身体の何処にも極端に負担がかかっている感覚がない.良い投げができた証拠か.
現役時代から体力レベルは落ちても,飛距離は落ちても,技術だけは衰えさせない.
陸上競技の専門家であり続けるためには勉強だけではだめだ.説得力がない.
昨日の日記でも書いたように,50歳でも60歳でも「やってみせる」ことが大切だ.