これが本当のジャマイカ式
スイスへの遠征.Spitzen Leichit Athletik.
オリンピックが同じEU諸国であるロンドンで行われることからか,ジャマイカの短距離チームがこぞって押しかけていた.
ボルトとパウエルこそいなかったものの,ヨハンブレイクやキャンベルブラウンなどの世界チャンピオンも.
そこで眼にしたのは,私が持っていた「ジャマイカンアスリート」の印象と「全力」という言葉の持つ意味を大きく覆すものだった.
ボルト選手などをメディアでみていると,どうしても「才能とセンス」という言葉が先攻してしまい,うらやましさとともに賞賛するだけになってしまう.
しかし,現実は大きく異なっていた.
MNBがみたヨハン・ブレイクは,ウォーミングアップから本当に必死に,本当に全力で取り組んでいた.
コーチも常に激をとばし,選手が一本走る度に様々なアドバイスを送り,映像をとり,常にそれを見ながら考えている.
そこには,陽気で,ノリが良く,勢いでメダルを奪取するようなイメージは微塵もなかった.
そして,言葉では表現できないほどの迫力.集中力.
全身からみなぎる「全力感」.
ジャマイカ式といのは技術ではなく,「気持ち」なのだと強く感じた.
決してダッシュ一本を,流し一本を無駄にしない.
予選ではゴール前で流すかもしれないが,練習では絶対に手を抜かない.
そんな姿勢を見ることができた.
...うーん.やはりどうしても文章にすると陳腐だ.
MNB の文章力では表現できない.
かといって写真や動画は載せたくない.
いずれにせよ,世界一のチーム,雰囲気というものは「凄まじい」の一言だった.
あれを目の前にすると,ほとんどの考えが「あまっちょろい」と言わざるをえない.そんな空気だった.