プレゼン能力向上 ≠ 自分力向上
プレゼンテーション能力が注目され,様々な高校や中学校でも授業などに取り入れられているようだ.
しかし,ここで注意が必要.
いくらプレゼン能力が高くても限界があるということ.
つまり,自分の土台,バックボーン,知識が100としたら,それを120にも200にも見せるというのは「一時的」にはできるかもしれないけど,やがてボロがでるということ.
結果,100のうち継続して見せることができる,プレゼンできるのはどれくらいなのかが,いわゆる「プレゼン能力」ということになる.
これは授業のように連続的,継続的なプレゼンが必要になってくると明らかになる.
誰しも,「一回だけ」の授業や講演ならば,素晴らしい内容のプレゼンをすることはできるだろう.
でも,それを15回も連続して実施しなければならないとすると息切れしてしまう.
もちろん,授業=プレゼンテーションというわけではないが...
お笑い芸人のネタとして考えるとわかりやすい.
いわゆる「一発屋」というやつだ.
まあ,一発当てるだけでも大したものなのだろうが,本当に優れたお笑い芸人というのは,一発で終わらず,常に相手を楽しませることができる.
コーチや,指導者も同様だ.
プレゼン能力を磨くということは,自分のポテンシャルをしっかりと相手に見せる,伝えるということであり,自分を磨くということとは少々異なる.
ぼろを着てても心は錦
もちろんそれだけじゃ困るが,自分を,土台を磨くことの重要性も忘れてはならない.
素晴らしい研究があってこそ,素晴らしいプレゼンができる.
車に例えれば,基本骨格と,エンジンが土台とすれば,プレゼン能力はデザインや,補記類を意味するかと.
土台がいいから,チューニングによってさらに進化できるということです.