言うまでもないが叱ると怒るは違う.

今日はゼミは叱り方について.

言うまでもないが叱ると怒るは違う.

叱るは感情が先立たない.なぜ,いけないのかを諭し,どうするべきか理解させるのが叱るという行動.



そして注意しなければいけないのは叱るというのは「私が」だめだと思っているという点.

相手にもっと良くなって欲しいと「私が勝手に」思っている点.

つまり,基準はあくまで自分にあるため,その基準は様々な視点から,立場からみて正しいかどうか,再考する余地があるということ.



チームとしては,会社としては禁止はしていない,良くはないが,それほど目くじらを立てることはない.

それについて,必要上に叱ってしまうと,心の距離ができてしまう.場合によっては「あの人は怒られていないのに,自分は怒られた」という状況が生じてしまう.

しっかりとした基準を設けることが重要だ.



二番目に重要なのは,悪いことをしたらその場でしかるのが大原則ということ.

遅刻した人間を叱るチャンスは,遅刻した瞬間しかない.

だから,学生を,後輩を,部下を叱ることができる人間というのは,それだけ対象を良くみている人間であるということ.

そうでなければ叱る権利はない.



三番目は(基本的には)公の場,皆がいるところで叱るのはNGということ.

皆がいるところで叱るのは,自分の地位が高いということを見せつけたいという欲求があるからではないか.

皆が見ているところで叱られた人間のプライドはずたずただ.

それを目的に叱るなら良いが,それでは,やはり心の距離があいてしまう.その後の関係が崩れてしまいかねない.

褒めるときは皆の前.叱るときはマンツーマンで.それが基本.

ただ,唯一といってよい基本外もある.

それは「見せしめ」や「生け贄」にするということ.

つまり,悪いことをした本人を責めるというよりは,誰か一人を公の場で叱ることで,その場の雰囲気や,状況に注意させることが目的の場合.

これは,ある程度は感情的になって,バシッ!! と締めるのが良い.それならば,叱られたものもそれほどプライドは傷付かない.



最後の四番目は,ネチネチしないこと.

出来るだけ短く相手に理解させる.諭すこと.




叱り方という検索ワードをかけると,星の数ほど本やアドバイスがでてくる.

それほど,皆,叱り方に迷っているわけだ.

それは,上手い叱られ方をしたことがない裏返しかもしれない.

優れた上司は叱り方が上手い.

優れたリーダーは叱ることで部下を伸ばす.



3年生にもなれば,もう上級生だ.

部活動の中心的存在になるべく,叱り方も上手くなろう.