意識しないことを意識する.

意識すると出来なくなり,無意識下に置くと出来るようになる.

これ,ボール投げの話です.


MNBはやり投げは得意だが,ボール投げはそれほど得意ではない.

というよりも,コントロールが良くない.

昔はそんなことなかったのだけど,高校,大学,大学院,現在とMNBにとっての「投げ」とは「やり投げ」だったため,その投擲動作はやり投げに特化したものになってしまった.

で,今日の朝,勉強会(?)で久しぶりに野球ボールを投げると,,,,やはりノーコン.イマイチ.いやイマサンか.


当然そのままにしておくわけにはいかないので,修正をかける.

どうやら問題は手首の使い方にあったようで,森君の指導のもと手首を上手く使う(というよりも意識して使わない)ようにしていくと,コントロールも良くなり始めた.



やり投げの場合,手相でいう生命線の方向にやりを押し出すような形で投げ出す.

ムチ運動によって,いわゆる弧を描くようにしならせて投げるというよりは,肘の伸展力を使って強く押し出すように弾くイメージを持っている.

そのイメージのまま,軽いボールを投げてしまうと,球速が上がらず,リリースポイントが後方になってしまうため,ボール投げの際にはムチのようにしならせて,手のひらが正面を向いたときに指先で切るように投げるのだが....

このスナップをきかせるというイメージが悪いようだ.

普段のやり投げよりもリリースポイントを遅らせてスナップをきかせようとすると,どうしても親指にひっかかってしまう.



そこで,自然とボールが手から離れるのを待つように,あえて手は意識しないようにして投げ始めると上手くいった.

つまり,意識しないことを意識する.

関節に仕事をさせようとせず,運動エネルギーの伝達だけ行うようにする.



うーん.楽しい.

新しい技術,運動にトライするときはいつもそうだが,自分の思い通り,作戦,戦術によって,狙った結果がでることこそ,運動の楽しさだと思う.

今日の朝も有意義な勉強会でした.