「一見」とは目で見るだけでなく,同じ空気を共有して感じることだ.
先週末は混成競技の日本選手権.
今週末は一般種目の日本選手権.
今年はオリンピックイヤー.オリンピックへの参加をかけて戦う.
よく「自分,日本代表に入りたいです!」とか「目標は日の丸です!」とかいう選手がいるが,そういう子たちはぜひ生で日本選手権を見るべきだ.
日本代表に選ばれる,オリンピックを勝ち取るのがどれほど大変なものなのか.
そして,それに懸けている選手達の生のパフォーマンスがどれほど迫力があり,美しく,素晴らしいものかが分かってもらえるはずだ.
テレビを通してではなく,とにかく生で見て欲しい.
右代選手.二度目の8000点越え,オリンピック参加標準記録Bを突破しての優勝.
人間は慣れの生き物なので,「二度目」となると感動は薄まってしまうのかもしれない.勘違いをしてしまうのかもしれない.
しかし,日本人で8000点を超えることができるのは,今のところ右代選手しかいない.
そして目標としているA標準記録(8200点)というのは,実は2011年テグ世界選手権の8位入賞記録なのだ.
その勝者はKING of Athleteと呼ばれる十種競技で世界に挑むというのは,世界中のアスリートの頂点を目指すということでもある.
その戦う姿勢,挑む心.これは直接見ないとわからない.目で見るとの肌で感じるでは内容が違う.
百聞は一見にしかず.
「百聞」とは,テレビで見ること,ネットの動画を通してみることという意味も含まれるとMNBは思っている.
そして「一見」とは目で見るだけでなく,同じ空気を共有して感じることだ.
陸上ファンの皆さん,そして将来の日の丸を夢見る選手達.
週末は長居陸上競技場に足を運び,4年に1度の熱い戦いをみよう.