授業で心がけていること「意外性」と「笑い」
授業で心がけていること.
たくさんあるけど,そのウチ2つを紹介.
1つめは「意外性」
例えば,陸上競技の授業があったとする.
一人一人点呼して,じゃあウォーミングアップでジョギングするからついてきて〜
と,引っ張る.
その後,円になって「ラジオ体操はじめ〜」と.
この場合,内容の良し悪しはともかく,学生は「次に起こること」を予想できてしまう.
特にMNBなんかはそうだったが,予測できると「面白み」は半減してしまう.
そこで「意外性」だ.
MNBの基礎陸上競技フィールド種目指導法では,屋外での一発目,点呼をとったのちにまず裸足にさせる.
そして,そのままグラウンドを一周.
裸足だからこそ分かることを知ってもらう.
競技場の凸凹感.温度,指で地面を捉える感じ,衝撃.
そして,その後にシューズを履かせることで,シューズの有り難みを知ってもらう.
ちなみに,学生がジョギングしている間に,シューズのチェックも可能.一石二鳥だ.
「予測できない授業」を展開することで,学生には新鮮さと驚きを与えることができる.
結果,こっちを向いてくれる.
2つめは「開始後,5分以内に笑わせること」だ.
どんな形であれ,笑顔を出させる.
教師に対して肯定的な印象を持たせるということ.
最初の授業で,教師に対して肯定的な,ポジティブな印象をもってもらえれば,その後,多少授業が難解だったり,つまらない局面があったとしても「この後に面白いことがまっているかも」と考え,学生は我慢してくれる.
でも,最初の授業でネガティブな印象を与えてしまうと,後で素晴らしい内容があったとしても,理解しようとする気持ちが半減してしまうこともある...と思う.
だから赤白ダッシュやツバメ返しを最初の授業では行う.
これで大爆笑間違いなしだ.
もちろん,面白い授業が良い,面白くない授業がわるいというわけではない.
内容,方法論的に興味の無い学生を振り向かせるのが難しい学問だってあるだろう.
そうした学生を無視することは簡単だ.
でも,教育というのは対象となる学生がいて初めて成り立つものだから,学生に興味を持たせる工夫だって必要だろう.
教育実習に赴く学生諸君.「意外性」と「笑い」.ぜひ試してみてはどうだろうか?
・・・ちなみに,ココで書いているのはMNBの持論です.
「俺は違う」とか,「私が学生のころはこうだった」という水掛け論はしませんよ.