一人一人がイニシアチブを
今日は関東インカレ(関東学生陸上競技対校選手権大会)の壮行会.
もはや恒例となった監督作成のMovie.
それで選手の士気があがるなら,いくらでも作るぜ.
...今日の話はそこじゃなくて,イニシアチブの話.
例えば主務に仕事を頼む.
「ライバルである○○大学の強さを調べてみて」
3人の主務に頼んだとする.
A主務は30分後に「先生,聞いてきました」
○○大学は棒高跳びと円盤投げが強いみたいですよ.友達に聞きました.調子もいいみたいですよ.ヤバイっすね.
B主務は2時間後に「先生,調べてきました」
○○大学の戦力をエントリーリストから明らかにしてきました.
棒高跳びは4m80の記録を持つ選手が2人,円盤投げは50mが1人,42mが2人います.
そして,武大の主務は.....「先生,すでに出しています.コレです」
「強さとは比較対象があってはじめてわかるものなので,エントリーリストをもとにしてウチの大学を筆頭に,全ての大学,すべての種目におけるエントリー時点でのランキングを作成しました.」
「当初ライバルと思っていた○○大学はもちろん,△△大学も近年大変な力をつけています.」
「ちなみに,過去数年間の結果も調べたんですけど,勢力図は大きく変化しています.」
「種目にもよりますが,総合で考えてみると今年は一部の下位校に勝つよりも,二部の上位に入る方が難しいです.」
「どうしますか? 極めて重要と思われる種目のブロック長にもデータを渡しておきますか?」
もうね,脱帽ですよ.マジで.
質問した十分後にはこれですよ.
マネージャー,データバンク,トレーナー. そして応援.
選手は彼ら,彼女らの気持ち,仕事に報いなければならない なんてことは言わない.
サポート役にまわった彼ら,彼女らがここまで頑張ってくれている.
ならば,選手も同様に頑張ってくれるだろう.何も心配はしていない.
おっと,脱線した.
イニシアチブだった.
こちらが求めるもの以上の成果を,あらかじめ準備している人間.つまり,自分自身でイニシアチブをもって仕事,作業をすすめることができるひとは,どの時代,どの業種,どの世界においてもひっぱりだこだろう.
対校戦は文字通り「大学の戦い」だ.
戦うのは選手だけではない.サポートメンバーの戦いは既に始まっている.
あと一週間.勝つために何ができるか.全力を尽くそう.
自分でイニシアチブをとる.相手が誰だろうと.だ.
あ,ちなみに今年のMovieはコチラ