いつまでも,準備する学生とともにある指導者でありたい.
関東インカレ最終選考.
7時に大学に来ると,すでに色々と準備を開始している学生たちがいる.
選手,マネージャー,トレーナー,データバンク...
自分のやるべき仕事を黙々とこなすもの.
後輩に的確な指示をだす先輩.
時に笑い声も聞こえる.
天候にも恵まれ,非常にすがすがしい朝のなかで働く学生の気配を感じるのは本当に良いものだ.
そして,この学生達の影の苦労を決して忘れてはいけないとも感じた.
例え,自分達の競技会であれ,彼らの殆どは選手だ.
本当ならば準備などせずに,試合だけに集中したいはずだ.
特に二日目に試合がある選手は,初日に補助員をこなしてからの試合となる.完璧な,100%の調整は難しい.
でも,そんな愚痴ひとつこぼすことなく彼ら,彼女らは働く.
問題が生じても,まずは自分達でなんとか解決しようと考える.時に悩み,時に責任を感じながら仕事を進める.
これこそチームであり,「体育」の素晴らしさだと思う.
我々,指導者は,選手が発揮するパフォーマンス,記録のみに目がいきがちだが,それだけでは教育者とは言えない.
選手を強くするためだけに存在するプロコーチならばなんの問題もないが,我々は大学という教育機関に所属する人間であり,指導者であるとともに教育者でもある.
いつまでも,準備する学生とともにある指導者でありたい.