トレーナーというのは実学的な学問であり,ある意味では生き方に近い
今日は2011年度最後のMANA勉でした.
MANABEと学ぶをかけてスタートした,トレーナー対象の勉強会.
5年前の開始当初は機能解剖学を中心に進めていましたが,ニーズの変化によりテーピングやマッサージの実技,さらに応用編,そしてバイオメカニクスに生理学,女性とスポーツ,栄養学...って体育大の授業やん!
というように発展していますが,あくまで学生主体.
学生が中心にやりたいこと,知りたい事をテーマに掲げ,調べ,発表.
そこにMNBが指導者として助言を加えていくという勉強会です.
そして,今日は恒例の4年生追い出しMANA勉.
今年の卒業生に送った言葉は「信」
単独での意味は「口に出したことや、約束をまもりとおすこと」
「信念」という文字に反映される,自分自身を貫き通すという意味と,「信頼」という仲間を想起させる言葉にもつながる漢字を送りました.
彼ら,彼女らが入学した当初は,本当に「弱いなぁ」というのが第一印象.
特に感じたのは「怒られるのが怖くてごまかしたい」という気持ちが強く見えたのが印象的でした.
私を含めて,誰もが持っている思いでしょう.
でも,この激動の時代にそうした精神が表に出てしまいすぎるのは困ったものかと.
MNBは教育者であり指導者ですから,なんとかそうした精神を叩き直そうと思い,彼ら,彼女らには厳しく接してきました.
頑張って欲しい,できるはずだ,出来て欲しい.
正直,MNBに対しては良い印象をもっていないでしょう.でもそれはどうでもいい.
あれだけしぼられたならば,これから君たちが生きていく社会でもやっていけるだろう.
そして,今日君たちが話してくれた内容には飾りっけのない「今を生きている」という印象を強く抱きました.
後輩には叱咤激励しつつも,暖かい言葉を,そして先輩らしく「こうあってほしい」というビジョンも見せてくれました.
あれほど弱く感じていた精神が,いつの間にか大きく成長していましたね.
それは,君たちの中にある信念が大きく成長した証でもあると感じました.
トレーナーというのは実学的な学問であり,ある意味では生き方に近いものです.
そして,トレーナーという立場,役割を4年間かけて学び,身につけてきた君たちは,いよいよ社会人としてのスタートラインに立ちます.
さあ,ここからが勝負.
自分の気持ちはどうか.どうしたいのか.
信念をもって前に突き進んでほしい.
卒業おめでとう.