自分の評価軸を他人にゆだねるな. キミは君だ.

欧州自動車メーカーの役員は「乗用車メーカーの車つくりの基本は4ドアセダン.ここがキチンとできなくては,SUVやミニバンなどの派生車種はできない.」といっている(ベストカー,2012 Vol.35 No.6 p68).

これに対し,日本の自動車メーカーは「売れることが第一」とし,まじめなセダンを作り続けるよりも,顧客のニーズを探り,それを見つけ,助長する形でミニバンや軽自動車に力をいれてきた.

だからBMW3シリーズやメルセデスのCクラスと比較すると,日本のセダンは見劣りするとのこと.

その一方で自動車評論家や,自動車関連雑誌はこぞってBMWメルセデス,最近ではアウディを極めて高く評価している.

スポーツカーはポルシェであり,フェラーリだとしている.

日本の車は,たとえGT-Rを持って来ても「スーパーカー」にはなれないとしている.



・・・別にいいんじゃない? 顧客のニーズに合わせることで企業が発展してきたのは事実だし,それで多くの顧客が満足するのだから.

それで満足できない人は他を買えばよいだけの話だし,そもそもターゲットが違う車を,やれ「高級感」だとか「乗り心地」や「スポーツ度」で比較すること自体が間違っている気がする.



まあ,たしかに彼氏を選ぶときに「スポーツ万能で体育系のサワヤカイケメン」VS「文系知的硬派イケメン」という対決はあるかもしれないが,,,,

いや,ねーだろ.

好みが違いすぎるだろ.



なんでも一緒.

他人と自分を比較するのも一緒.


確かにおれは代表選手になれなかった.でもチームをまとめて,みんなで頑張る,協力できる仲間を得る事ができた.

ブロック長や主将なんかクソくらえ.おれは自分が勝てればいい.余計な仕事を任せられるのはまっぴらゴメンだ.

私がいなければ女子はまとまらない.いや,私がいなくてもまとまるようにするのが私の仕事だ.

正直,俺は競技会でスターターの仕事しかしてない.でも,選手から「お前のスタートが一番出やすいよ」と言われるのは俺だけだ.

毎回,「これから競技を始めます!」という合図をやらされる.でも,おれの合図で選手達が盛り上がってくれるならば,それもいい.だって,他人のモチベーションをあげるって,なかなかできないぜ.

おれは競技者でもマネージャーでもない.でもな,君たちの身体を,君たち以上にわかっているのは俺かもしれないぜ.




いいんだよ.自分ができる,やった,うれしい! ってものがあれば.

そして,それを他人と比較しなくてもいい.したければしてもいい.


でも,「もそもジャンルが違うかも」ってことも気付いてほしい.



エコカー vs スポーツカー


どっちが格好いい?



形だけみれば世間の大半はスポーツカーかもしれない.

でも,明日の未来を握っている人達が選ぶのはエコカーかもしれない.

これからの世界を考えるという思想のカッコ良さからするとそうかもね.

人数だけでは「どっちがいい」なんて決められない.



だから,自分の良さを認めろ.

俺はいい! と決めろ.

私はいい! と決めよう.

それが格好よさだ.



自分の評価軸を他人にゆだねるな.

キミは君だ.