防御力だけを上げても駄目だ.攻撃力も上げよ.

昨日の話はスティーブジョブスの Stay hungry Stay foolishからもインスパイアを得たもの.


自信をつけるのは大切だが,その一方で「自分はまだまだ」と思える気持ちは非常に大切.

というのは,MNB自身が失敗したと思うなかでの多くが,自信さえないのに「これでいいかな」と思ってなにげなく仕事を仕上げてしまった時だからだ.

いや,正確には自信があるかどうかさえ解らない状態で,勝負の場にたってしまったという感じか.



ま,こんな感じでいいだろう.

もはや慢心に近い状態であるが,それがいちばんマズい.

しかも,この多くは実際にはまだまだ頑張れたはずなのに,何気ない感情(ま,いいかなとか,そろそろ面倒だから)にながされ,本当になにげなく完成としてしまった時.

そんなときは,往々にして手痛いしっぺ返しを食らう.

これほど滑稽なことはない.

なぜなら,自分はもっとできたはずなのに,なぜかこの程度でいいやと,自分の可能性を閉じてしまったことが明らかだからだ.

こうした経験は競技をやっていれば,多くの人間が経験することだが,こと勉学においてはどうか.



大学院なんかだと,みんな一発目の中間発表でくらう.

スライドの出来が良いか悪いかなど,自分自身では判断がつかない.

で,「ある程度」の時間を費やしたから,それなりに出来ていると勘違いし,勝負の場にたってしまう.

そして,打ちのめされる.



だから,MNBはその前に打ちのめす(笑   もはやフルボッコ



でも,そうした経験を経ないまま,本当の勝負の場にたたされてしまったものはどうか.

恐ろしいことに,こうした失敗は自分自身に「お前は駄目だったよ」という評価が伝わるまえに,様々な尾ひれがついて伝搬してしまうことだ.

すると,実は大した失敗でもないのに,あたかも世界の終わりのようなダメージを食らってしまう.

結果,「失敗は本当に恐ろしいものだ」という気持ちが形成されてしまい,必要以上に結果を恐れてしまう心構えができあがってしまう.

Stay foolishでいられなくなってしまう.



自分は出来る限りのことをしてきた.

自分は自分自身が信じていることを発表し,伝え,表現するのだから,あとは自信を持つしか無い.

その一方で,自分はまだまだ未熟だと信じている.だから努力を続ける.

そして評価については恐れない.たとえ駄目なら駄目で,自分が未熟である証拠.頑張れば良い.

良い評価を頂ければ,それはそれで自信につながる.ありがたい.



そんな相反する気持ちを心におさめてほしい.




・・・大学院やゼミではこうした事も教える必要がある.と思っている.

だからMNBはファイターとして接する.

防御力だけを上げても駄目だ.攻撃力も上げよ.

覚悟せよ.