東京マラソン2012 でランナーに一言

東京マラソン2012が無事に終了.

第1回大会からトレーナー統括で参加させてもらっているが,年々その活動の練度が上がっていることがわかる.

常駐していたフィニッシュ救護所では大きな混乱もなく,本当に「これで終わり?」というほどスムーズに業務が終了した.

1年懸けて準備し,それを6回積み上げてきた経験,システムが活きている証拠だ.

ただ,活動していたトレーナーたちは神経をすり減らしただろう.

たった1日ではあるが,およそ6時間は寒空のなか,3万5千人を越すランナーの救護に目を光らせ,他部署と連携し,救護活動にあたっていたのだから.

だからというわけではないが,トレーナーを代表してランナーにもの申したい部分もある.



今の日本では,至る所で大都市マラソンが開催されている空前のマラソンブーム.

その分,走るのに慣れていないランナーが多くなったり,逆にサービスの良い大会に慣れすぎているランナーが増える.

「ケガをしたらトレーナーが助けてくれて,医者が診てくれて,看護師が処置してくれるのが当たり前だ」という考えをもつランナーが多い.

筋けいれんに対する処置も知らず,ろくにストレッチもできないランナーも珍しくない.

さらに言えば,救護所内でオニギリや飲み物まで要求.もちろん,低血糖状態で今すぐ補給しなければ危険...というわけではない.「ちょっと動くのが面度だからお願いしてみた」という印象.

もっといってしまえば,サクラで代理出走しようとしたり,10kmでの参加なのにコソーっと42.195kmを走ろうとしたり,メダルやタオルを余分にとってもってかえろうとしたり,着替えたシャツやパンツをトイレに捨てていったり....

いくら至れり尽くせりのマラソン大会でも,マナーっちゅうもんがあるでしょ.



他人に迷惑をかけてまでマラソンをするのはどうなのか.

ランナーの皆さん,自分の身体は自分で管理しましょうね.

それでも出来ないことなら,我々はよろこんでお手伝いしますよ.



って,普段学生競技者に言っていることそのまんまやないか.