流動的な練習メニュー

練習メニューは本当に難しい.


大学院生の頃は,1ヶ月分のメニューがカッチリと決まっていないと不安で仕方なかった.

日本代表合宿に参加して,メニューが流動的なのを見て「代表レベルでこんなもんかよ.適当だな」とやや怒りを覚えたこともあった.(懐かしい)



けれども,今なら良く解る.

練習メニューなんてもんは,本来日々変化していくものだ.

もちろん,大筋は決まっている必要がある.

この月は有酸素的能力の向上.

この週は回復期.



けれども,日々の目的を達成するために最適なメニューは,体調と調子(時に天候)と共に流動する.

だからコーチは毎日グラウンドで選手の状態を把握しなければならない.

本当ならば,選手1人にコーチ1人がついて,つねにその状態を把握しながら,その瞬間,その瞬間にメニューを操作するのが理想だ.

もちろん,選手自身が自分の力でそれを出来るのが望ましいが,そんなハイレベルな選手はいない.いたとしても,客観的に判断をしてくれる人物は,やはりいたほうが良い.



入学予定者合宿.練習メニューを若干操作している.

すると高校生が「いつもこんな感じではっきり決まっていないんですか?」

ごめんな.俺にもっとコーチングの能力があれば,皆にベストなメニューを事前にかっちり決めることができるのだけど.

残念ながらその力はない.

できるだけ,いまの君たちに必要な,最大公約数的に必要なことをメニューとして提示しているんだ.



さて,明日の混成ブロックのメイン練習はシャトルハードルに(150+150+150)を3セット

予定通りのメニューがはまるかどうか.