イケメンになって女性にモテる ではダメなのだ
こんな自分でいいのだろうか?
自分はいったい今なにをしてるんだろう?
自分がやりたいことは何か?
こうした悩みはいたるところで目にし,耳にする.
目標を持つ意味はこうした所にある.
つまり,確固たる目標を持つことができれば,それ以外のことはどうでもよいことになるので,やらなくて良いことがハッキリするわけだ.
また,目標を立てるうえで注意しなければいけないのが,達成できたかどうか明確に判断できるようにすることだ.
たとえば「イケメンになって女性からモテる」という目標を立てたとする.
モテそうな服装や言動を研究し,モテるための努力をする.
髪型はもちろん,メガネやマフラーなども小物も怠らない.
結果,なんとなくまわりの女性から見られているような気持ちになる.
でも,俺モテてる?
これでは「モテる」という目標を達成できたのか,そもそも「どれくらいイケメンになった」のかが解らない.
そこで目標を変えてみる.
「バレンタインのチョコレートを義理でもいいから5個ゲットする」
「1ヶ月以内に,なんか雰囲気変わったよね と3人から言われる」
「渋谷の街でモデルとしてスカウトされる」
といった感じにする.
すると,「目標に対してどれくらい成功したのか」がわかる.
これが「やる気になる目標」だ.
え? それを立てられないから困っている?
うん.そうした場合は,自分の根源的な欲求を探してみよう.
先日,芥川賞を受賞した田中慎弥氏の独占インタビューをみていて,彼は「友達はいません.賞なんか取ろうとおもったことはない.進学もしたくなかったし,仕事もしたくなかった.とにかく文章を書いて生きていきたかった」と話していた.
私は彼のことを知っているわけではないが,田中氏の根源的欲求は「文章を書いて生きる」ということだったとする.
通常はこうした思いを持っていても「現実的には無理だから」とか「他に人に知られると恥ずかしいから」という理由でフィルターにかけ,思いを薄くしてしまう.
だから目標は他人に見せてはだめだ.
こうしたことを知れば,「自分の根源的欲求」は何か見えてこないか?
「○○君とつきあいたい」でもいいし,「とにかくお金持ちになりたい」でもいいさ.
「有名人になってテレビに出たい」でもいいし「警察官になって悪者を取り締まりたい」でもなんでも良い.
そして,その根源的欲求に「達成度を測るための数値目標」を与えてやるのだ.
「○○君とつきあいたい」→「1週間以内に○○君と3回以上会話をする」
「金持ちになりたい」→「まずは貯金.一日300円で過ごす」
「有名になりたい」→「Twitter上のフォロワーを倍にする」
「警察官になる」→「明日,過去問題を全て入手する」
どうだろう? 充実した明日の匂いを感じないか?
やることが定まり,やらなくてよいこと,悩んでいたことが「どーでも良い」とならないか?
人生を豊かにするためのエネルギーは自分で生み出すしかない.
さあ,君は明日までに何をしようか.