ヒステリー
ヒステリーの語源はギリシャ語の「hystera」であるらしい.
hysteraとは「子宮」つまり女性を意味している.
ヒステリーが女性に多く見られることから,ヒステリーとは女性特有の病気,子宮の異常などと考えられていたらしい....うーん....
心理の専門家からすると,さらに様々ないわれや科学的考察があるのだろうが,おいておく.
ヒステリーとは真剣の表れだと思う.
何かの問題に対して,真剣に,真摯に向かい合い,土俵に上がって相撲をとる.
本当に真剣に取りくんでいるから,腹が立つし,くやしくなる.
けれども,我々大人は理性を武器にして冷静になる術ももっている.
感情とは何かを成し遂げるパワーである.
理性とは行動をコントロールする舵である.
時と場合によって感情が優先されることもあるし,理性が優先されるべきこともある.
理性を飛び越えて感情が爆発してしまった時が,一種のヒステリーだ.
だからこそ,ヒステリーを起こしてしまったことを嘆く必要はない.
悔やむ必要もない.
それは,自分自身が何かの問題に対して,必死に取り組んでいる証拠だからだ.
仕事をしていると色々な意見や批判を頂く.
いわれのない批判に爆発しそうになる時もある.
けれども,監督として,教員として,指導者として学生や他人に者を教え,文字通り導く立場にあるものは,常に意見と批判にさらされなければならない.
そして自分を成長させ続けなければ指導者としては失格だ.
陸上競技部の監督,トラック&フィールドのコーチ.大学の授業,一般業務.社会的活動,使命.
全てに全力で取り組む.そんなことは当たり前だ.
時に悩み,迷い,爆発しそうになったときに,この文章を思いだそう.
大丈夫.自分は今,真剣に取り組んでいる.だからこそヒステリックな気持ちにもなるのだ.