目標の立て方

よく「目標を立てなさい!」と小さい頃に言われる.

いや,社会に出てもおそらく数値目標を立てろと言われることは少なくないだろう.



その一方で,目標の立て方を教えてもらう機会は少ない.

少なくともMNBは具体的に誰かに教わった記憶はない.




で,考えてみた.

重要なのは以下の2点だ.

1)最終目標を達成するための,具体的かつ実現可能な行動目標を立てる.

例えば,「今年中に最高のレポートを仕上げる!」という最終目標を立てたとする.


しかし,人間は怠惰なもの.「まだ11月だから大丈夫かな」と,ついぐずぐずしてしまう.

レポートを書き始めなければならないのは重々承知なのだが,,,,つい,「まぁ,まだ大丈夫だろう」となる.


しかし我々もバカではない.サスガに12月が近づいてくると「あ〜 ダメだ.ついぐずぐずしちゃうんだよな〜.よし! まずはこのクセを直そう!」

行動目標:「ぐずぐずしない!」



さあ,この目標はどうだろうか?



じつは,これではダメなのだ.

「ぐずぐずしない」とか「遅刻しない」といった「〜〜しない」という否定的な行動目標は,十分に達成される可能性は低い.

なぜなら,そのクセや特性は,本来自分自身が持っているパーソナリティであるため,それを「〜〜しない」という程度の言葉では修正できないからだ.

「遅刻グセ」とMNBは呼んでいるが,こうしたクセは簡単には治らない.

ましてや「先生に怒られた」「自分で決めた」程度の決心では治るはずもない.



では,レポートを仕上げるために必要な具体的かつ実現可能な行動目標とは何だろうか?



行動目標:「1時間目の開始30分前に図書館に入る」



これだ.

重要なのは「図書館に入る」という行為だけに留めておくこと.

これを「図書館でレポートに取りかかる」としてしまうと,プレッシャーとなり,ついおっくうとなってしまう.

普段から勉強が苦手な人間は「自分自身がレポートに取りかかっている」という姿をビジュアライズできない.

しかし「図書館に入ろうとしている自分」なら,ビジュアライズできる.

だから,上記の行動目標となる.



そして図書館に入ってしまえば,あの独特の雰囲気によりおそらく君はレポートに自然に,ストレスなく取りかかることができるだろう.

つまり「図書館に入る」というスイッチを行動目標に選択したということだ.

もし,こうした行動目標によって,何かしらの成功を収めることができれば最高だ.



なぜなら,君は「これまでの習慣」を「新しい習慣」によって上書きすることで成功を収めることができたからだ.

自身の習慣を変更することほど大変なものはない.

しかし,上記のような具体的かつ現実可能な行動目標を設定することができれば,いとも容易く(とはいっても最終目標の魅力にもよるが・・・)習慣を上書きすることは可能なのだ.

そして,習慣を変更することで成功を手にすることができた人間は,今後もなにかの壁や目標にぶちあたったとき,自身の習慣を積極的肯定的に変更することができるようになる.

それが「デキル人間」だ.




2)目標にはパーソナリティの変化を含ませる

MNBの将来の夢のひとつに「ポルシェを買う」がある.

賛否両論あって結構.MNBの夢だからほっていおいてくれ(笑



で,重要なのは「ポルシェを買うための資金を準備する」ということだけが目標になるのではない.

ここでいいたいのは,「ポルシェにのっている人間らしくなる」ということだ.

それが,パーソナリティの変化を含ませるということになる.



ポルシェからサンダル&スウェットで降りてくる人間がイメージできるか?

寝癖だらけで,きたない格好でポルシェを運転できるか?



おそらく,だれもが「あの人はポルシェに乗ってそうだね.ポルシェが似合うね」と言われるような人間になることができれば,すでにポルシェを手にすることができる条件が整ったということだ.

ポルシェに乗っている自分自身をイメージし,ビジュアライズすること.それが大切.




例えば,「インカレで優勝したい!」ならば,インカレで勝てる人間の思考回路,性格,行動パターンを考えてみる.

思い浮かべることができれば,その通りに行動してみる.

思い浮かべることができなければ,知り合いのインカレチャンピオン(もしくはそれに準ずる人間)のマネをする.

あこがれのあの人ならば,こんなときどうするかな? と考える.

それが,目標にパーソナリティの変化を含ませるということだ.




さあ,自分の欲求に見合った目標をたてよう.

そして目標を達成するための具体的かつ現実可能な行動目標を立てよう.

そしてなりたい自分をイメージし,ビジュアライズし,それを演じよう.

そして目標を達成し,成功体験を積み上げよう!