ゴールは駆け抜けるものだ
特にロングスプリント系の練習において見られる光景だ.
例えば,昨日実施した300m+200m+100m
それぞれの距離は全力疾走.ゴールした後,次の距離を歩く.
つまり,300mを全力で走ったら,200m歩く.そして200mを全力で走る,,,,という練習.
今の武大陸上部にゴール前で自ら流す(つまり手を抜く)という競技者はいない.
しかし,キツイ練習になると「無意識」にゴール直前でフッと手を抜き,流してしまう者はいる.
そんな時はもう一本だ.
厳しい?
いや,まったく厳しくない.
むしろ優しい.
全力を出す試合で,ゴール直前で流すものはいるか?
スプリントというのは,文字通りゴールするまでの時間を競う競技だ.
その直前で手を抜くというのは,自分の全てを賭けて走るということにはならない.
ただ「キツイからこれくらいで許してよ」という甘えに過ぎない.
いや,そもそも「ゴールするまで全力で走る」というスプリントに対する侮辱行為でもあると考える.
ゴール前で流すというのは,こうした目的をはき違えているから,再度しっかりとゴールするチャンスを与えてあげるのだ.
「ワザとじゃない」と反論する学生は多い.「流したつもりは全くありません」と言い返すものが殆どだ.
そんなことは知っている.君たちは自分の意志で手を抜いたりはしない.
だからこそ問題なのだ.
ゴール直前になって,慣性の法則によりあとは力をぬいても自然にゴール出来る状態になった.身体は疲労の限界に来ている.自分の意志はそうでなくても,身体が勝手に反応してしまい,力を緩めてしまう.
無意識にそうなっているのならば,身体に教え込むしかない.
ゴールは駆け抜けるものだ.
駆け抜けることができれば,次のゴールへと繋がる.
ゴールで停まってしまえば,そこで終わりだ.
武大陸上部.ゴールを駆け抜けよ.