結果を導いた過程
結果が全てだというと,どうも「勝利至上主義」と直結されてしまう感がある.
が,そうではない.
一度整理しよう.
結果とは「ある物事を行った後に生じる現象,状況,物象を表す言葉」
陸上競技に置き換えるならば,「練習と私生活の後,試合において生じた記録」となるか.
結果を重視してほしいと常々言っているのは,「その結果を生み出した過程」が必ずあることが大前提であり,「結果とは過程によって生じるもの」という意味を含んでいる.
たとえば,今回の試合で自己記録を更新できなかった.
結果として示された記録と,その結果へと導いた過程をよくみくらべてほしい.
陸上競技において生じた結果に「偶然」はない.
もちろん,風やトラックなどの外的環境による影響はある.
しかし,100mを10秒90で走ったというのはマグレでもなんでもない「事実」であり,これまでの過程によって導かれた「結果」である.
逆に大幅な自己記録更新という結果が出たときも・・・やはり過程を見直してほしい.
調整がバッチリいった,積み上げた練習の内容が良かった,私生活が充実していた.
そこには自分ならではの「成功の秘訣」がねむっているはずだ.
「勝って兜の緒を締めよ」という言葉がある.
「勝ったときこそ後ろを振り返ろう」という言葉を作ってみた.
結果が全てという言葉には,「結果を生み出した過程へと目を向けよ」という意味が含まれているのだ