ありがとう
昨日はMANA勉.
陸上部のトレーナーで実施している勉強会だ.
内容は「動作分析」
とはいっても,バイオメカニクス的手法を用いた複雑なものではない.
純粋にキネマティクス...というより単なる動画と連続写真を利用しての動作分析だ.
達人ならまだしも,多くの場合はこうした動画だけの分析や解説(つまり分析後の数値が伴わない)は困難が伴う.
「言ったもん勝ち」のようなことが多いからだ.
例えば、学生に対して動画を見ながらMNBが「ああ,これはこうだよね」と言ってしまうと,それが間違いだとしても学生は信じてしまう.
みんなで一緒にみている動画について,だれかが「この動きすげー」と言ってしまうと,「(俺はそうは思わないけど)なんかすごいのかも」という心理が働いてしまう.
そんな人間は弱いものだ.という人がいるかもしれないが,事実,学生レベルの多くはそうなってしまう.そこに教育,指導の難しさ,興味深さがある.
前置きで「達人は」としたのは,その競技に本当に精通している人間ならば一目みた瞬間に「決定的な何か」を指摘できるのも事実だからだ.
けれども経験の浅いものは違う.
誰かが言った言葉に影響されやすく,その比較対象として選ばれた「比較的優れた選手の動き」が100点満点になってしまうことも少なくない.
だから難しい.
だから勉強会だ.
もちろんMNBも勉強だ.
学生トレーナーの多くは,常にグラウンドに張り付き,選手を見ている.
しかし,それは「見ている」だけで「視ている」や「診ている」につながらないことも多い.
こうした勉強会を通して,少しでも選手の動きを理解,共感できるようになってほしい.
予定よりも大幅に時間がのびてしまい,1回で全てを完了することができなかった.
今回とりあつかったのは「400mHのハードリング」「長距離選手のランニングフォーム」「競歩の歩型」「110mHのハードリング」.
特に400mHと110mHのハードリングについては興味深かった.
武大にくる前も,武大にきてからも,代表レベルにあるものから,現武大記録保持者から,今の若手から,本当に多くの選手と接する機会を頂いている.
実は,武大の教員や,院生や,助手として関わって来た選手のなかで,400mHを専門とする元選手は大変多い.
先代部長の岩壁先生もだ!
本当に奥が深く,複雑な種目だ.
39コーチにも是非参加して欲しい内容だ.
世界陸上から帰ってきたら質問しよう(学生も質問するんだぞ!).
さて,次のMANA勉は再来週の月曜日.
投擲と跳躍が対象.
選手もぜひ.
で,終わるはずの日記だったが...
嬉しいサプライズ.
なんと,学生トレーナーから誕生日プレゼントが.
中身はMNBの大好物.
ずっしりと愛情が伝わってきました.
ありがとうな.
がんばろうな.