全カレ壮行会 練習の工夫 スポーツジャーナル

今日は日本インカレの壮行会.


今年の日本インカレは,なんと熊本.

いろいろな理由があってのことだろうが,チームとしてはかなり負担が大きいものになる.

移動,調整,練習.

「地方の大学は毎年こうした負担を受けているのだ」という意見はもっともだ.

だが,それとは反対に,急遽決定した条件に対して,ノウハウがないのも事実だ.

とある地方大学では,インカレの交通費は大学が負担すると聞いた.



急遽インカレが熊本であるので,お金を大学から出してください.

・・・というのは虫の良い話だ.



大丈夫.陸上部ではこうしたときのために,常に積み立てをしている.

いままでのOB,OGが蓄えてきてくれた部費の一部を現役学生のために交通費として使わせていただく.

もちろん,会計報告もさせていただく.



今回は選手にサポートスタッフ,そして研修選手の総勢50名ほどチームで向かう.

学生日本一を決める大会.

年を追う毎に勢力が分散し,新しい大学,選手と強敵が増える.

意を決して臨む.







さて,昨日の練習.

混成ブロックの小堀.円盤投げの練習について.

「1.75kgを使った後,2kgの円盤を投げるのって,どういう効果がありますか?」



どうやら,軽めの円盤(1.75kg)を投げて振り切りの感覚を磨いてから,正規の円盤(2kg)を投げているようだ.

軽めの円盤を投げれば確かに振り切りの感覚は良くなるだろう.


しかし,重さが増すことにより動きの変化が生じるのも事実.

2kgを投げるときは手に円盤の重さを感じながら,ゆったりと強く振り回す意識がなければ,投げの際に右肩から突っ込み姿勢を崩してしまう.

案の定,そのような結果に陥っていた.
(もちろん,その後修正した)



練習を工夫することは大切だ.

新しいことにトライすることも大切だ.

しかし,それには当然リスクも伴うことを忘れてはならないし,リスクを予想した上での動きや感覚の変化を生じさせることも重要だ.

物体を投げるということは,その物体に運動エネルギーを伝達するということ.

伝達の仕方が間違ってしまうと当然飛距離は出ない.

いかにして「動かすか」を考えよ.




PS
 
JOCの強化スタッフ(?)に送付される「指導者のためのスポーツジャーナル」(季節毎に発刊)

今回は「突き抜けたアスリート達」といテーマだった.

NEXT STAGEというタイトルで指導論を展開した朝原選手の記事が興味深かった.

MNBが考えていることと極めて近い(というかほとんど一緒)内容だったからだ.

そのうち紹介できたらと思う.