就活中の4年生へ DIGITAL DIMEの記事

今日はMixiTwitterFacebook(もしくはブログ全般)についての話.

当たり前のことだが,このブログも世界中のインターネットに繋がっているPCで閲覧できる.

本当に多くの方から「ブログ読んでますよ」と言われる.

もちろん,それは他のブログを書いている,Twitterをやっている,Facebookを利用している人も同じこと.



そこでちょっと考える必要がある.

特に就職活動をしている4年生諸君.

思慮分別は必要だぞ!



以下は 「DIGITAL DIME(8月31日(水)10時54分配信)」 の記事を貼り付けたものだ.

4年生(もちろんそれ以外も)はしっかりと読んでほしい.

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マジメにやらないと就職、転職、昇進に影響するなんて!

 今回もまたフェイスブックの話である。「もういい加減にしてほしいな」という方もいるかもしれないが、まあ、ちょっと聞いてほしい。フェイスブックをやるなら真面目に誠実にやらないと、今後、あなたは就活、転職などで大きな不利を被る可能性が出てきたのである。トモダチ同士で、わるふざけの書き込みをしたり、ちょっとしたウソをついたり、えげつない写真をアップしたりしていると、とんでもないことになりそうなのだ。なぜだろうか?

 それは、最近、ある大企業の人事担当者が得意げに、「応募者に関してはフェイスブックの履歴があれば、ぜーんぶチェックしている」と、私に語ったからだ。これを聞いて私は、「ついに日本もそうなったのか」と、呆然となった。

 じつは、欧米社会では、企業の採用担当者が応募者のフェイスブックの履歴をチェックすることは、これまで当たり前に行なわれてきた。もちろん、アメリカでは人種、宗教、年齢、性別などを採用の判断材料にするのは、法律で禁止されている。しかし、それ以外なら違法でない。つまり、採用候補者に関しては、フェイスブックに限らず、インターネット上の行動はすべて企業側にモニターされると見て間違いない。なにしろ、それを専門にやっている会社まであり、このほどFTC(連邦取引委員会)は、そうした業務をする会社を合法と認めてしまったのである。

 その会社は、カリフォルニア州サンタバーバラにある「ソーシャル・インテリジェンス」 Social Intelligenceという会社。この会社では、フェイスブックツイッター、ユーチューブからブログまで、ソーシャルネットワーク上にある特定人物の情報をすべてマイニングし、履歴書上につくられた人物像ではなく、「本当の人物像」に関するレポートを作成して、依頼から48時間以内に企業に提供しているのだ。このレポートは人物像を、「判断力に難あり」「犯罪歴あり」「ドラッグ使用歴あり」「暴力的傾向あり」などに分類して評価を行なっている。アメリカでは、犯罪歴がある者、ドラッグ常習者などはとくに排除されるが、この調査では、たとえその履歴がなくとも、犯罪やドラッグなどに関して軽率なコメントをしていれば、それも拾われてしまうから、恐ろしい。

 そしてさらに恐ろしいのは、こうしたデータから、ソーシャル・インテリジェンス社が、過去より未来を重視している点だ。つまり、その人物が過去にどうしたかではなく、将来、その会社に利益をもたらすか、それとも不利益をもたらすかを見るのである。つまり、人物像を重視し、たとえば、こんな言動をしているので「金銭にルーズ」であるとか、日頃の行動パターンから「酔うと暴力をふるう可能性がある」なんてことを判定する。これは、簡単に言うと未来予測である。

 じつはアメリカでは、ネット検索による未来予測は、今後の成長市場だと言われている。グーグルはCIAと組んで「レコーデッド・フーチャー」 Recorded Futureという会社を設立しており、ここでは、「時間分析エンジン」を利用して、企業や個人の未来の出来事や行動を予測している。

 たとえば、ある会社の社員が将来どういう行動を取るかを分析する。「ほかの社員との協調を乱す」「会社の機密を漏らす」「虚偽の報告を行う」などという予測をする。そうして、可能性が高いと判断されれば、そのような懸念が現実化する前になんらかの対策が取られる。つまりこれは、昇進や解雇にも影響するのだ。

 アメリカばかりではない。ニューズウィーク誌によると、最新のイギリスのある調査では、アンケートに回答した企業経営者の半数が、就職希望者の未熟な面をフェイスブック上で発見した場合、採用を見合わせると回答したという。

 このように、フェイスブックのようなソーシャルメディアは、企業や社会の上層にいる人々にとっては、本当に便利なツールだ。これによって、フツーの人々をモニター(監視と言ったほうがいい)し、場合によっては自由に操れるからだ。

 たとえば、ローン会社はフェイスブックを使って借り主の動向をウォッチし続けている。そうして、少しでも返済が滞れば、担保に取れそうな資産を探し当てる。また、初めての客には、おカネを貸して大丈夫か判断する。同じように保険会社は、フェイスブック上のあなたの言動を分析し、保険に加入させてよいかを判断する。

 ついこの前まで私たちは、フェイスブックも知らなければツイッターも知らなかった。それがいまや大流行して、ユーザーは喜んで毎日書き込みをし、つぶやきをしまくっている。じつは、私は6年前、出版社で編集長をしていたとき、『社員監視時代』という本を出した。著者は、KDDIの研究員でジャーナリストでもある小林雅一氏。当時は、メールが急速に普及し、社内コミュニケーションもメールが主流になったときで、そうした時代には、オンラインで仕事をすると、その記録はすべて会社側に記録されてしまうということを警告した。仕事ばかりか、ほかの用件でもメールを使えば、社内の人間関係から派閥までわかってしまう。また、デートや合コンのお誘いはもちろん、取引先との飲み会のセッティングさえ、常に監視される社会になったという現実を描いた。しかしいまやソーシャルメディア全盛時代になり、プライバシーなどあり得ない社会はどんどん拡大している。

 つまり、オンライン生活をするなら、人間というのはどこまでも正直で誠実に生きなければならなくなった。ウソやおふざけなど許されないのだ。

 でも、人間というのは、そんなに正直に誠実に生きられるものなのだろうか? 私には、とてもそんな自信はない。

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