ゴン永眠
1996年6月.我が家が家族としてきた(とはいってもすでに大きかった)愛猫ゴン.
大学1年生.宿舎にいたころ,寂しさのあまり,あまりになついてついてきたから飼い始めたゴン.
そのころからつきあっていたさよ子.今は俺の奥さん.そして芳海のママだ.
最近,本当に化け猫になるんじゃないかと.
しっぽが2本になるんじゃないかと.
それはそれで頼もしいから,むしろ歓迎だと.
でも,お別れはくるんですね.
とある会議で東京へ.
迎えに来てくれたさよ子と芳海.
車のドアをあけたら芳海が「パパ.ゴン死んじゃったの」
昨日の夜,薬を飲ませるときに覚悟はしてました.
でもなぁ.
やっぱり家族が居なくなるって寂しいよな.
15年以上も一緒にいて.
夏シーズンに入るたびに,アホみたいに毛がぬけて,掃除が大変で.
ビックリするくらいの太いうんこして.
まっっしろな顔して「にゃーーん(かたづけて!)」って.
鼻の先とお腹なでられるのが好きで.
寝るときはいつも頭突きしてきて.
ドアの向こう.すりガラスから見える位置にいつも座って,ドアがあくの待ってる.
自動ドアじゃないんだよ.
そんな16年間が終わりました.
哀しいけれど.
あの「ゴロゴロ」が聞こえないと思うと哀しいけれど.
でも,大往生だ.
ゴン. あなたが見守ってくれた俺たち二人は,結婚して,ゴンとおなじように子供が生まれて,楽しく,明るい家庭を築いて,そして君をみとることができたよ.
幸せだったかい?
楽しかったかい?
細田や中田には変なあだ名つけられたよな.
年下の旦那.ちび.バカでしつけが大変だったな.
たくさん引っ越ししたな.
そのたびに「びびりしっこ」.うーん.大人なんだからいい加減慣れなさいよ.
年をとった最近は遠藤や町田みたいなでっかい人間がきてイヤだったかな?
でもなでられてたな.
芳海が3歳になって,ゴンのことを家族だってわかるようになって,やさしくなでれるようになって,いつしか芳海がなでても「ゴロゴロ」いうようになったね.
ちびといっしょに芳海が大きくなるのを見守ってくれてありがとう.
でも,今日でお別れ.
一番長く俺たち夫婦を見守ってくれてありがとう.
これからも芳海の部屋で皆を見守ってくれよな.
おやすみ.ゴン.