勝浦は快晴 その後20:58に書き足し
しばらく肌寒い日々が続きましたが,今日の勝浦は快晴です!
陸上部は明日のフィールド競技会,ならびにトラック種目におけるトライアル(練習でのタイムトライアル)に備えて軽めの調整練習.
本当に世間は大変なことになっているの? と実感がわかないくらい幸せな環境で練習をさせてもらっています.
オーストラリアに遠征にいっていたモーゼス(ブログはコチラ)も,中国でリュウショウ選手のチームへ練習にいっていた下道も無事帰国し,合流.
入学予定者の高校生も多数合流し,活気づいています.
一方,バレーボール部では,昨日から筑波大学が合宿しにきている模様.
偶然,廊下で恩師(筑波大学バレーボール部監督)とお会いできたのはサプライズでした.
恩師曰く,「なんだ,ここはガソリンスタンドも並んでないし,停電もないし,何も壊れてないじゃないか!?」
(筑波大学は建物の倒壊などがあり,未だ学生は敷地内立ち入り禁止とのこと.)
武道大は報道でたびたび出ている茨城県や千葉市,旭町などと比べると,震災の影響は「ほぼゼロ」に等しいかと.
それほど勝浦は平和な日々を取り戻しています.
懸念されている放射線の影響は皆無に等しい値にまで低下しています.
学生の安全を考えるならば,現在も引っ越し活動を続けている新入生が乗る原付,慣れない運転による交通事故を心配するほうが,まずは重要でしょう.
ちなみにMNBの実家(茨城県南部)は壁が倒壊したり,道路が波打ったりとなかなか大変な状況.
たいした金額が下りない保険金+自費で直すしかないと嘆いています.
現在も原発の処理に当たっている人たちを思うと,やるせない気持ちがこみ上げますが,プロフェッショナルしか求められていない現場に,我々が出来ることなどありません.ただ,皆さんの無事を祈るのみです.
そんな中,仙台大学の佐藤寛大(4月から同大学大学院へ進学)君が練習に参加しています.
皆さんご存じの通り,仙台は壊滅的な被害を受けています.
彼自身も,地震が起きた時は釣りをしていたようで,津波から命からがら車で逃げたそうです.
そして,色々あったようですが,やはり今できることは練習をしっかりすることだと判断したのでしょう.
昨日から後藤(佐藤君と同期)の家に泊まり込みで練習をしています.
殆ど被害を受けていない我々は彼のような被災地にいた者の気持ちをわかり得るのは難しいですが,それでも彼は練習をしたい,陸上を続けるのだという意思を貫き通しています.それに対して我々から何も言うことはありません.我々にできることは練習環境を提供してあげ,同じ陸上競技の仲間として練習をともにすることだけです.
グラウンドでなまった身体を動かし,真剣にやり投げと向かい合っている姿に頼もしさと感動を覚えます.
さあ,明日はフィールド競技会.
いよいよ2011年シーズンが始まります.
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以上は,本日(25日)の午前中に書いた日記です.
その後,国際武道大学のHPにて,4月以降の予定が告知されました.
予定されていた入学式は中止.
そしてオリエンテーション開始は18日に延期されました.
計画停電により,勝浦に到達できない,もしくは地元へ帰れない可能性のある保護者の方々,オリエンテーションに間に合わないことによる新入生そして在校生の不利益を主に心配しての決断だと思います.
そして,決して勘違いして頂きたくないのは,こうした授業の延期を我々教職員も大変残念に思っていることです.
事実,MNB自身も新しく始まる授業に対して,様々な準備をしてきましたし,一日もはやく新入生の顔をみたいという思いで一杯です.
さらに武大を支える職員の皆様も,度重なる変更に対して,本当に心身を削りながら最良の対応策を考え,実践しています.
誰しもが臨んだ変更ではありません.
皆様の安全,円滑なキャンパスライフのため,それこそ断腸の思いで決断したものだと感じています.
しかしながら,我が武大陸上部は何度もこの日記で告知している通り,活動は実施致します.
明日のフィールド記録会も実施します.
そして,新入生の練習受け入れも通常通り実施しています.
たとえ入学式が中止となっても,オリエンテーションが延期になっても,「自分はぜひ武大陸上部の一員として活動を開始したい!」と思っている新入生諸君,そして保護者の皆様.
道中の安全を確保した上での話になりますが,武大陸上部は自主的ではあるものの,参加できる学生は通常通り活動しています.
オリエンテーションの延期に伴い,実質的には春休みが伸びた状態にあります.
なので,オリエンテーションが開始される18日までは,基本的に投擲ブロックは9:00に,他のブロックは9;30に集合し,トレーニングを行っています.
無事に引っ越しを終えた新入生諸君.
今後の日本を背負うであろう君たちの笑顔を待っているぞ!
PS 部活動全体に対する大学からの状況説明をお待ちしていた保護者の方へ
大学のHPを見る限り,今までの通り「活動については指導者に一任」というスタンスは変わらないようです.
部活動に対する明言を避けた理由は様々だと思いますが,それだけ我々現場の指導者に信頼を置いてくれているものだと眞鍋は捉えています.
先日の日記でも述べたとおり,これは大学の責任逃れではなく,それだけ各部活動が良い意味で個別制,独立制を保ち,円熟した状態で活動を行っているものだとお考えください.
それほど現在の国際武道大学は,各部活動の指導者が自分自身の部を把握し,統制をとっているものであり,さらにいうなれば大学から非常宣言を出すような状態では決してなく,安全な状態で活動を行うことができていることの証明にもなるかと思います.
だからこそ,明日のフィールド記録会は学外者からの参加者も受け入れて実施しています.
関東圏内の多くの競技会が中止(もちろん実施しているところもあります)されているため,明日,さらに4月9-10日の武大競技会は大盛況になる可能性が高いです.
競技会を運営するのも学生です.
武大陸上部の競技会運営力の高さを示す機会です.
保護者の皆様,お子様は今日も元気に練習しています.
そして素晴らしい競技会を運営できる一員として,ぜひ誇りに思ってあげてください.