国武大陸上部の判断
ご両親の皆様へ
コメント,メールと数多くの皆様からご意見を頂きました.
ありがとうございます.
我々武大陸上部としましては,現時点まで一貫して「帰ると判断したものは帰るのが良いだろう.帰ったほうが危険だと判断したものは勝浦の自宅待機でも良いだろう.練習をすると判断したものに対して,練習はするなとは言わない」という判断でいます.
あえて言うならば「帰るものには帰るための支援を」「残って練習をするというならばそのための支援を」というスタンスです.これは250人もの学生を抱え,様々な意見が出る集団を率いる人間であれば,ある意味当然の対応であると考えています.
先ほど「明日は雨だから練習をしようと思っている者は出来るだけ雨には触れないように.マスクもしておいた方が無難である」と連絡したのはこうした考えからです.
決して「雨がふると危険だ」という短絡的な考えではなく,「練習をやるにしても出来るだけリスクは排除してあげたほうが良い」という考えのもとで,部員へ連絡しました.
それでも陸上部の方針はおかしい.今すぐ活動を停止すべきだとおっしゃるのであれば私は何も申し上げることはできません.ご子息と相談して頂き,帰省を促してあげてください.
すでに私自身の,そして武大陸上部としての結論は日記で述べてきた通りです.一切規制しておりませんし,すでに帰省している学生も少なからず居ます.
よほどの事がない限り私の気持ちは揺るがないでしょうし,私自身もグラウンドに出続けます.
そうすることで「ウチの子供も練習してしまうだろ!」とおしかりを受けるかもしれません.
しかし,私は常々入学当初から「自律」について説明し,促してきました.
その学生が判断したことを,強制的にねじ曲げることはできません.たとえ出来たとしてもそれは表面上です.
何度も記載させて頂きますが「現時点の状況では私は安全だと判断」しています.
それでもリスクを減らすのが重要だと考え,「雨天ならば」という連絡をした次第です.
明日も私はグラウンドに出ます.
それは,私自身が教育者として,常に学生と真摯に向き合ってきた自負があるからです.何ら恥じていることはありません.
ただし,陸上部の母体である国際武道大学が別の判断をしたなら話は別です.
私以上に知識・経験を有した者たちが危機管理対策委員会を立ち上げ,大学としての方針を検討しています.
その方針として,「現在は各部活動の指導者に一任」という答えを出しているので,私自身はこのように発表しているわけです.すでに大学にお問い合わせ頂いた方はご存知かと思います.
ご子息を心配なさるご両親からすれば,大変身勝手で,とんでもない人間だと思われることでしょう.
詭弁かもしれませんし,無責任かもしれません.
しかし,様々な情報を統合した結果「帰るものには帰るための支援を」「残って練習をするというならばそのための支援を」というスタンスに至ったことをご報告させて頂きます.
また,こうした判断は恒常的ではなく,日々の状況次第で変化する可能性があるということも付け加えさせて頂きます.
我々も第一に願うのは教え子の安全であり,生命です.