褒める? 叱る?

子供は「叱って伸ばす」のと,「褒めて伸ばす」のどちらがよい?

選手は「叱って伸ばす」のと,「褒めて伸ばす」のどちらがよい?

学生は? 部下は? チームは?


違う.そこで悩むのは意味がない.


重要なのは「誰が」叱るのか,「どういった人間が」褒めるのかである.



全く面倒を見てくれない上司から,突然「叱られる」.

当然,反発するだろう.


尊敬している上司から「叱られる」

しばらく落ち込み,考え,そして二度と失敗しないようにと立ち上がるだろう.



軽蔑している人間から「褒められる」

あまり嬉しくはないだろう.だから? って感じで完結してしまう.



敬愛している人間から「褒められる」

とても嬉しく,もっと褒めてもらえるように頑張るだろう.



重要なのは,その相手にとって,自分は「褒める・叱る」のに値する人間なのか? である.



「褒める」や「叱る」は,何かしらの行動変容を期待して実施されることが多い.

つまり,その先にある効果を狙ってかけられることばである.

その効果を最大限にするためには,やはり自分自身が,その行為に値する人間である必要があるのだ.