ベイシアにて

千歳烏山での授業(非常勤)を終えて帰宅.

今日の晩ご飯は土用の丑の日ということで,山椒と,肝吸いを購入するため,帰宅途中にスーパーへ.

レジを終了し,駐車場へ戻ると,愛車の前で親子が何やら話している.

小学生くらいの男の子と,その父親.

「おとうさん.なんでウチはスポーツカーじゃないの? なんで格好悪い車に乗るの?」

「こういうのは危ないの.事故起こすんだから.」

「だって格好いーじゃん.ウチの格好悪いのに乗るのやだよ. いいなぁ.スポーツカー.」



MNBの愛車がスポーツカーかどうか,格好良いかどうかの議論はさておき,父親の「危ない」という言葉に愕然とした.

子供のあこがれに対して批判し,モチベーションを削ぎ,言う事をきかせる・・・のが子育ての戦略なのかどうかは分からないが,子供のあこがれを「危ないからダメ!」と押し付けるのはいかがなものか.

確かに,スポーツカーというものは,その格好や,周りの印象,乗った時の感覚により,スピードを出しやすい傾向にある.高速道路で追い越し車線を法定速度で走っていても,周りが譲ってくれる.譲ってくれるから,ちょっと前にでなければいけないような気になる.
さらに言うなれば,スピードをコントロールする楽しさを教えてくれることも,危ないとされる要因かもしれない.

けれども,そんなことを言っていたら,軽自動車も,ハイブリッドカーも,すべて「危ない」.当然だ.

「刃物は危ないから触ってはだめ.」

「ボクシングや柔道は野蛮だからみてはだめ.」

「ワンピースやドラゴンボールは,他人を叩くシーンがあるからだめ.」


子供相手だからといって,話を誤摩化してはいけない.

ハッキリと「パパの趣味ではない.好きなら,君が大きくなってから自分で買いなさい.ただし維持費もかかるし,警察に目をつけられるぞ.格好よいということは,色々なものと引き換えにしているのだ.」といってほしい.