ブロック長会議でのズバ斬りにみる監督の責任

我が武大陸上部は毎週「ブロック長会議」なるものを実施している.
主将や主務,そしてブロック長や会計など,幹部とよばれる者が一同に会し,連絡事項の伝達や,問題の解決を行う会である.
実は,MNBが赴任した時には,すでに開催されていた.
先代部長の岩壁先生の時代に始まったのだろうか?
いずれにせよ,すばらしい伝統である.


会議では多くの審議事項がもちあがる.
当たり前かもしれんが,多くの問題は部長か監督の一言で「ズバっ」と片付く.
権力を一点集中させているためである.
もちろん,学生同士での話し合いは活発に行われる.
(会議の外が主だが)

が,しかし,決定権は「ほぼ」部長か監督である.


こうしたことを書いてしまうと,「なんだ,結局学生の意見は反映されないのか」と思われてしまうが,そうではない.
少なくとも監督であるMNBは学生の意見を最大限尊重する.
そのために会議ではズバっと斬るが,その前の問題点に対しては,必ずといってよいほどグラウンドなり,研究室なりで学生と相談する.
学生で好きなだけ話をさせる.尊重する.


そうした手順を踏みつつ,最後はズバっと決定する.


出来るだけ会議で議論はしない.
少なくともMNBは10名以上の人間が参加する会議で議論した場合,物事がスッキリとまとまるとは思っていない.
どんなまとめかたにしても,結局口に出せない「妥協」や「遺恨」が残る.
そのため,会が始まるまでにしっかりと悩み,相談する.
そして会議での審議事項はできるだけ納得のいく説明をつけて,ズバっと斬って終わらせてしまう.

その場で決めにくい審議事項が浮かび上がった場合も,会議中に考えることはあまりない.
次の会議までに猶予を作り,相談し,次の会議でズバっと決める.

もし,間違っていたら・・・?


そんなこと躊躇してたら物事は決定できない.
なんのための監督か.なんのための部長か.

責任をは取るものではなく,負うものである.
その心構えと,綿密な相談があればズバっと決めることができるはず.
それが我々コーチングスタッフの役割かと.