TOKYO MARATHON 2010 無事終了
極寒に雨という悪コンディションの中スタートした東京マラソン2010
第一回大会から70名を超すトレーナーを率いてお手伝い.
第四回大会である今大会は大きな傷病者無く,無事終了することができました.
回を重ねるごとにスムーズさを増す連携.
今年度からのチャレンジとして,見通しの悪いゴール後の救護にはコマンダー制度を導入.指揮官は準備した高台に上り指示出し.連携して下に控えるトレーナーとボランティアスタッフが動く.
そして心強いのが国士舘大学の救命救急チーム.
こちらも我々トレーナーと連携.
初めての連携というものは,お互いが遠慮したり,大きな組織もしくは経験の高い組織が高圧的な態度をとったりすることが多く,スムーズに行かないことがある.
しかし,今回に限っては別.
非常にスムーズかつ強固な連携がとれました.
さらに昨年以上に増員をお願いしたメディカルボランティアスタッフ.総勢40名を超す帝京大学の学生さんが手伝ってくれました.
その成果もあり,今までで一番スムーズかつ,問題の少ない救護活動ができたと思います.
追記
こうした多くの人が関わるビッグイベントを進めるために一番重要なこと.
それはやっぱり「準備」なんですね.
東京マラソン「アンチドーピング 医事委員会」は,なんと4月から準備を開始しています.
これまでの問題点を洗い出し,より円滑に,安全に進めるためにはどうしたらよいか.
全体会議を毎月一回.さらに各部署での会議も.
都庁の構造,大分理解しました(笑
委員長を中心に,トレーナーはもちろん,ドクター,ランニングドクター,東京陸協,警察庁,消防庁,協賛企業のスタッフ,ボランティアの取りまとめなど,20名近くのスタッフが一同に会し,「世界一安全な大会」のために知恵を絞り,行動しています.
そうして出来たシステム,マニュアル.すでに4回分のノウハウが詰まっています.
大会当日の活動も確かに大変ですが,こうした裏での準備はもっと大変.
スタッフの皆さんには頭が下がります.
各部署のトップがしっかりと連携をとることができれば,現場での摩擦も無くなるということを実感しました.
下の日記にも有るとおり,今回から新しくできた部署もあり,その連携が心配されたのですが,こうした徹底的な準備のおかげでなにも問題なくクリア.
良い意味で「仲の良い組織」の重要性を再認識しました.
こうした東京マラソンでの準備で感じたこと.
アナタの組織,スタッフ同士で摩擦おきてませんか?
その摩擦の原因がお互いのポリシーで,どうしても相手のポリシーを許せない.
そんな状況だと大変ですね.
MNBは組織づくり(って大げさなものではないが)をする際に重視していること.
相手のポリシーを認め,あまり干渉しないこと.
もちろん,大きな問題があれば別だが,基本的にお互いの長所をどうやって生かすかという点に気を配ります.
そして,責任の所在,各案件の決定権を明らかにしておくこと.
これは「問題が起きたときの責任を追及するため」ではなく,問題に対して即座に対応し,すばやく解決するためです.
誰の何という行動に問題があったのか,はっきりさせなければ解決などできませんね.
そして,もうひとつ重要なのが,よい意味でのグレーゾーンもつくっておくこと.
人間ってのは弱いもの.何もかもすべて白黒で割り切ることは困難.
情状酌量の余地もない組織では困ります.多少は冷たくとも血液が通った組織であるべき.
綺麗すぎる水には生き物は住めません.
あ〜 でもやっぱり疲れるもんは疲れる!
帰りの電車で立ったまま寝てたら「膝がガクっ」と.
数回繰り返してたみたいで,近くのおねーちゃん達にクスクス笑われちゃいました....