若手指導者が担う責務
キム・ヨナ選手.圧倒的でしたね(演技はまだ見ていませんが).
それにしても韓国は強い.本当に強い.
韓国の強さを「少数精鋭主義」と断じるのは簡単.
国が徹底的な支援のもと,「例え子供でさえ,競技スポーツをするということは,金メダルを目指すということ,世界一を目指すということ」がモットー.
けれども,意外(?)かもしれませんが,韓国は大衆スポーツ(市民ランナーや,サイクリング.サッカーに野球)も結構盛んに行われていたと思います.
つまり,日本以上に競技スポーツと大衆スポーツ,スポーツを「行うこと」と「観ること」が分かれているのでしょうね.
本気でやるには,それなりの才能と支援,さらに努力が必要であることを誰しもが自覚しているため,中途ハンパな状態では行わない.
その分,精鋭のみが生き残り,人的支援(つまりコーチ)にかかる負担も減る.
そうして生まれたスーパースター,アイドル選手がスポーツのイメージ・価値を高めるため,大衆にもスポーツが広がる.ただし,その大衆達は自分が「キム・ヨナ」になれるとは思っていない.
同じスポーツをしているだけで満足.そして支援できていることに充足感を感じる.
そして,まれに天才的な才能,適正をもった子供が発掘される(当然ながら,大衆皆がスポーツに取り組むと,底辺が広がるため発掘されやすい).
ピラミッドの底辺と頂点は重なっていない.
底辺で頑張って,上にあがる資格を得たものだけがラピュタへとたどり着ける.
いよいよもって,日本のスポーツ界もピンチですね.
「で?」とならないスポーツ界へ.
我々,若手指導者が担う責務は計り知れない.