この世の春を謳歌していたトヨタ 未曾有の危機へ

トヨタに対する公聴会,とりあえず終わったみたいですね.

悪魔の証明第一歩と捉えている人も多いようですが,何せ相手がアメリカ.見えない相手も含まれているようです.
公聴会の結果や,豊田章男社長の返答がメディアを通じて一般人に流れた後の反応.怖いですね.
日本を代表する企業が窮地に立たされています.一体どうなるのでしょうか.

こんな時こそ,市民を味方につけなければ.

そーですね.

まずはバンクーバーで惨敗したボブスレー(女子二人乗りの代表選手は七種競技の選手.合宿で面倒みてました.)に,社長自身の趣味(?)で行っているレース活動の一部に取り入れ,支援する.Gazoo BOBSLEIGH!!! ってなプロジェクトでね.
もちろんポケットマネーで.

関係筋に聞けば,ボブスレーのトップチーム(もちろんヨーロッパの列強国)は,車メーカーと提携してボディやブレードを作成している(してもらっている)とのこと.
まあ,当たり前ですよね.
氷上のF1とまで表されるボブスレーシャシーの剛性から空気抵抗,バランス,アライメントなど,まんま自動車界の先端技術が必要でしょう.
チームイタリアはなんとフェラーリと協力しているとのこと.

ならば,IS-FやLF-Aを作ったトヨタなら,おちゃのこサイサイ.
数年でメダル圏内にまで届く可能性大かと.

ただ,こうしたボブスレー&車メーカー(もしくはチューニングメーカー)プロジェクトは過去にもあったそうな(こちらをどうぞ).
まあ,世の中,なかなか一直線かつ単純に話は進まないものです.
「無理が通れば道理が引っ込む」ってやつです.


閑話休題

メディア対策としてロビー活動も行っていることは想像に難くないが,問題なのはその後の対応.

ニュースを見る限り,リコール対象車ユーザーが愛車を使えない期間,代車の提供,場合によってはタクシー代まで提供する考えをしめしたとのこと.
こんなことされたら,後に続くメーカーだって厳しいでしょう.

そして争点となているフライバイワイヤの問題.
トヨタ側は「技術的に問題ない」だが,アメリカ側は「問題がないはずはない」とお互い一点張り.

ただ,この問題,「100%問題ない」と言い切るには,世界中の全ての車をチェックしなければならない.
が,それは不可能.つまり悪魔の証明のようなもの.

では,どこで妥協点とするか.

昨年に勃発したプリウスVSインサイトの戦い.
トヨタは明らかに本田を挑発,コケおろすような戦い方を展開.とても横綱がとるような相撲ではありませんでした.
横綱が挑戦者に対してはたき込みと蹴手繰りを繰り返すようなもの)
そうした戦い方がアメリカでも実施されていた(もしくはアメリカにそう思われていた)ならば,今回の問題は雇用問題にまで発展するとみるのが当然.
アメリカは必死にBig3の支援にまわり,トヨタを引きずり下ろしにかかるかと.

トップが出陣した異例の会見.信頼回復の道は険しくなりそうですね.

こんな時こそ,政府が助け船を出すべきではないかと思うのだが・・・

政治・政策も重要かもしれんが,実際に外貨を稼いでくれている企業をもっと大事にしたほうがよいのでは? と感じます.