バクチではダメ けれども枠の中だけでもダメ

同僚でもある ドク・キホーテ・デポルテ様のブログで面白い記事.

Happy Gilmore

という章を読んでください.


私たち指導者が指導を行う場合,そのほとんどはこれまでに蓄積された「経験則」をたよりに指導します.

もちろん,机上で学んだものを試すこともありますが,その場合はいわゆる「バクチ」になってしまうため,リスクも伴います.


最近,MNBが陸上競技の指導において感じていること.

陸上競技はシーズンが明確に分かれています.

春〜夏の試合期(最重要),秋の試合期(重要),秋の移行期,冬の鍛錬期.

どうしても「冬に鍛錬し,春に結果をだす」という考えがすり込まれます.


となると,「寒い冬は競技パフォーマンスが低下しても良い,というより仕方ない」という考えになります.

もともとはマトヴェイエフ博士のピリオダイゼーションが根拠かもしれません.


いままでずっとそうしてやってきました.何も疑わず.


けれども,ちょっとまてよ.

あまりに明確にシーズンわけをしてしまうと,かえって時間がかかってしまうのでは.と思うようになりました.

つまり,大学生ならば「たった3回」しか冬の強化期は訪れないわけです.


全体的な方針としては,試合期では出来ないようなトレーニングを積む必要はあるかもしれません.寒いし.


けれども,それに固執しすぎてわざわざ強くなるチャンスを潰す必要もないでしょう.

おそらく,躍進著しいハイテクACもそんなスタイルでやっているのでは? と感じます.


ちなみに,武大ハードルチームもそれに近い考えのようです.



経験という枠のなかだけで物事を考えてはいけない.

経験を元に,枠の外を経験しようとする気持ち,バクチをバクチでなくする勉強をしなくてはいけない.


と,最近感じています.