キャッチャー 木村拓也

いやいやイベントが盛りだくさんです.

週末は本学OB .今はバリバリのサラリーマン(株式会社ソリューション)宮本 裕大のCUBIC フィードバック.
これは陸上部の幹部を対象に実施しました.
それぞれが,自身の特性を理解し,より前に進むためです.

本当に面白かった.
選手よりも,MNBが一番楽しんだのではないでしょうか.



その翌々日.こんどは村上幸史選手.
ベルリン世界陸上の銅メダリストです.
こちらは陸連トレーナー部研修会でお話頂きました.

研修会以外にも,講師控え室で興味深い話も.贅沢です.

実は,カレ,大学卒業後2年目に疲労骨折の手術をしています.それもとんでもない手術.
にもかかわらず,大学3年次から現在まで日本選手権10連覇.

不屈の精神,そして技術への飽くなき探求心がなし得た大記録.

印象深かったのは,手術をする前は1週間に2日しか投げれなかった.身体に対するダメージが大きすぎて.

けれども,今はその倍は投げれる.質も高い.
それは技術が進化しているから.
助走とブロックだけに頼らない技術,そしてこうすれば80mを投げられるという感覚を手に入れたから.


やはり,一流競技者の言葉には重みがあります.そして共通点も.


さらに翌日(今日).

今度は武大の授業に世界一の監督が...
そう.WBCサムライジャパン監督.原辰徳監督です.
もうご存じのかたが多いかと思いますが,実は武大の客員教授でもあります.

武大の正面玄関には,WBCのユニフォームが飾ってある....なんという光栄.
原監督のお話には本当に興味深い点が多々あったのですが,特に印象に残ったのは以下のお話でした.

WBCの監督として意識したこと
「常に前向きでいよう.そして,困難を受け入れよう.」

今年,鍵となった選手は?
「キーマンという意味ではないが,印象に残ったのは木村拓也.正捕手,さらに控えの捕手がデッドボールにより負傷.ベンチで木村を捜したら,いない.あいつ逃げやがったな! と思いつつ,おい,木村拓也はどこだ! と聞いたら,デッドボールを受けたのをみた瞬間,ブルペンに走って準備しはじめました. と.これは強いチームになったなぁと感じた. こうした自己犠牲ができる選手がどれだけいるか.多ければ多いほど強いチームになる.」

指導者として大切にしていること.
「負けたときは反省する.勝ったときは選手を讃える.その気持ちを持ち続けること.何事も継続です」

選手との信頼関係はどうやって築くか.
「私はグラウンドで選手が泣くまで追い込ませます.そしてその選手に お前をゲームで泣かせるわけにいかないもんな.ゲームで笑うために,今は泣け.と指導します.」

勝つために一番大事なものは?
「ひとつだけあります.それは準備.勝敗というものはわからない.だからこそ,全力で完璧な準備をする.それが一番大事.」





・ ・・・という贅沢な数日でした.


勉強,勉強です.