武大陸上部 冬期前全体ミーティング

昨年まではブロック毎に個別に実施していたミーティング.

今年は全体を集めて実施してみました.

というよりも,もっと強く・良いチームになるには250人全体の意識改革が必要と感じたからです.


テーマはSwitch on で I got it!

学生アスリートとしての意識改革が狙いです.


体調不良で参加できなかった学生や,再度内容を確認したい学生のために話した内容を抜粋します.

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Switch on で I got it!

このミーティングで改革をしよう! 改革できるかの勝負.できれば,お互いの勝利だ!
最初に呼吸法.鼻から吸って酸素を足の指先まで取り入れ,息を止める.その後口からばは〜っとはき出す.これを3回.頭をスッキリさせる. 
次に,過去の関カレ壮行会の動画を見て,気持ちに火をつけよう(←関カレ壮行会用に作成したVTRを見せる.3年分)



1.眞鍋監督は高給とりか?
眞鍋は陸上競技部の監督として大学から給料をもらっているわけではない.
主は陸上競技の授業を担当する教員として雇われているのだ.
少々大げさに言うと,部活動はオプションであり,極端な話「やらなくても良い?」かもしれない.
しかし,眞鍋は一生懸命やる.なぜか.それはプライドがあるから.武大には眞鍋がいるのにあの程度か.と思われたくない.
さすが眞鍋.さすが武大と言わせたい.だから頑張る.人間はお金がかかると冒険はできないし,お金に自分を捧げることはできない.
けれどもプライド,自分自身の生き方に殉ずることはできる.
みんなも陸上競技者としてプライドを持って欲しい.
もっとアツク生きて欲しい.人生の中で,一番「無責任に」「冒険ができて」「自分ひとりでアツクなれる」のは今しかないのだ.思う存分ナルシストになろう.



2.どうせ VS よっしゃ!
「やらない理由」はいくらでもある.
「やる理由」は数少ない.数少ない「やる理由」がどれだけ「やらない理由」を上回ることができるか.
どうせ自分は才能がないから.どうせムリだから.時間がないから.面倒くさいから.しんどいから.筋肉痛がひどいから.彼女とデートがあるから.
・・・やらない理由はいくらでも準備できる.
それぞれが持っている力は小さいかもしれないが,集まることで非常に大きなネガティブパワーになってしまう.
これに対して,「やる理由」というのは数少ない.好きだから.勝ちたいから.認められたいから.
・・・こうした数少ない理由を大きなパワーにかえるには,それぞれの思いを強くしなければならない.
そのためにはアツクなること.強い思いと高いテンション(内なるものでもOK)こそが大きなポジティブパワーを生み出すのだ.



3.アスリートを演じよ
諸君がアスリートとして生きることができるのは大学4年間のみ.
長くても大学院の2年間のプラス.プロとしてやっていける競技者は,日本中を探してもほんの一握り.
だからこそ,今,「アスリート」として生きて欲しい.アスリートを演じて欲しい.
歩くときもアスリートらしく.寝るときもアスリートらしく.勉強するときもアスリートらしく.釣りをするときもアスリートらしく.デートをするときもアスリートらしく.生活全てをアスリートらしくしてみよう.そうすると,アラ不思議.人間は思いこみで大きく変わる.これを1ヶ月でも続けてみると,本物にグッと近づける.



4.グラウンドで練習するな!
グラウンドで行うのは陸上競技の専門的トレーニングである.
アスリートとしての人間力レーニングではない! 一日のうち,わずか数時間しか行うことができない専門的トレーニングだけでは強くなるのは難しい.
じゃあ,どうするか? 
そう.日常こそが「一般的トレーニング」である.睡眠・食事はもちろん,勉強するのも練習.日常での出来事をどれだけ「練習」として捉えることが出来るかによって,君自身の伸び幅は決定される.
グラウンドにくる時は常に「今日できる最高の練習をしよう!」という気持ちで望んで欲しい.



5.心 技 体 〜技術をつかまえる〜
「つばめ返し」の紹介.(← 相手の手を100%たたける方法.詳しくは研究室まで)
目的を達成するための最適な身体操作は「気づく」ことさえ難しく,「できるようになる」のはさらに難しい.
では,次.「手首を鋭く背屈させてみよう」.ただ速く動かすだけなら,拳を鋭く引き上げるイメージを持てばよい.これが疾走中のリカバリー局面だとしたらどうか? 
拳部分を鋭く引き上げると,そこから末端部分は急激に折りたたまれてしまう.確かに鋭く引き出されるが,その後,振り出しながら接地へ向かうというアクションが必要になる.
では,こんどは有頭骨を引き上げる意識で背屈してみよう.どうだろうか? 
今度は「鋭く動かすには力がいるが,指先までの手全体が一気に背屈される」ことを感じるだろう.
このように振り出すという動作は中心を意識してムチのようにすると上手くいきやすい.逆に支える場合は末端を意識して棒のように固めることが大事.
「技」はこの有頭骨から振り出す方法.
「体」は有頭骨から指先まで全体を一気に動かす筋力.
「心」はそれに気づけるということ.そういう生き方.
「心」をとぎすまし,「技」に気づく.そして「体」を強化する.



6.はじめにメニューありき?
自分が強くなるための可能性をメニューに託していないか?
本来,練習メニューというのは千差万別.
たとえ,乳酸耐性を強化する走り込みとしても,厳密にいえば200mのインターバルが最適な人間がいれば,300mのレペが最適な人間もいる.
その日その日に自分自身に合ったメニューが選択できれば,決まったメニューなんか必要ないのである.
しかし自分一人では追い込めない,質の高い練習ができないなどの理由から,皆で同じ基本的メニューを行う意味はある.重要なのはそれを上手く利用することである.
たとえ強豪校でも,何ら変わったメニューをしているというわけではない.重要なのはその質と徹底できているかどうかだけである.



7.挨拶をする前に決定している印象
挨拶の善し悪しは,挨拶をする前から決まっている.
悪い精神状態で最高の挨拶は難しい.
良い精神状態だからこそ,最高の挨拶ができる.良い精神状態は良いスタートから.つまり良い朝,良い起床から.そのためには良い睡眠.良い就寝が必要.
ちなみに,MNBは今日のミーティングのために,昨日は禁酒した(笑



8.全身の細胞にSwitch onでYou got it.
殻に閉じこもってはいけない.ブレイクスルーしなければ,人間は変わらない.演技でOK.表面だけでOK.全力で演じてみよう.その瞬間から世界が変わる!

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以上,賛否両論はあるのは承知.
やはり文章で表現するには限界がある.
アツいハートとともにぶつければ,学生は答えてくれる.

明日から学生アスリートとしての意識にスイッチが入ることを願う.